巨人の杉内俊哉が右股関節のケガから復帰して戻るべき場所は


巨人の杉内俊哉が1年ぶりに実戦に復帰した。

3軍戦という常にトップ街道を歩き続けてきた彼には不似合いな場所だが、結果としては良好な復帰戦となったようだ。

着実に復帰への階段を登っているのか?まだまだなのか?あのふてぶてしいマウンド捌きをいつ見ることが出来るのだろうか?

本来の杉内俊哉

杉内のケガ

投手といえば肘や肩の故障に泣かされるケースが多いが、杉内がケガをした場所は右股関節。

長年痛みに耐えていたようだが、思う通りにいかない患部にしびれを切らし、形成手術に踏み切った。

ようやく歩行訓練を経て、投球練習を再開し、3軍ではあるが実戦に復帰した。

思ったよりも早いな、というのが率直な感想だが、本人の感覚はどうなのだろうか?

肩や肘に不安が無くなったのはイイが、下半身の故障の場合、当然下半身のトレーニングは難しい。

となると投手に重要な下半身が鍛えられていない状態のため、仮に1軍に復帰したとしても、今シーズン長いイニングを投げる立場に戻るのは難しいのではないだろうか?

杉内のここ数年

プロで一線級として成功するには、少ない球種に磨きをかけるか?年々球種を増やしていくか?大きく分ければこの二択。

杉内は典型的な前者のパターン。

メインの球種はフォーシーム、スライダー、チェンジアップ、この3種類だけでエースの座に登りつめた。

巨人に移籍した1年目には、後一人で完全試合というほぼ完璧なノーヒットノーランを記録した。

しかしここ数年は前半は調子が良いのだが、5回を過ぎた当たりから徐々にフォーシームの球威が落ち、変化球のキレも悪くなり捕まるケースが多くなっていた。

もちろん股関節の負傷の影響も大きいのだろうが、年齢的な部分もあるのかもしれない。

戻るべき場所は?

確かに巨人の先発陣は決して充実している訳ではない。

菅野とようやく本来の姿を取り戻しつつあるマイコラスは確定。

3番手は若い田口、その後に内海、大竹。

開幕前に期待されたポレダ、高木、今村、桜井はみんな2軍にいる。

そうなると実績十分の杉内には先発として復帰して欲しいのは間違いないが、5イニングくらいで球威が落ちてしまう現状を見れば、山口鉄也の負担を減らす位置に入って欲しい。

そう個人的にはセットアッパーとして戻ってきて欲しい。

今年期待された左の戸根は勝負どころではまだ不安。

巨人の中継ぎの左投手は、ここ数年ずっと山口鉄也が支えてきた。

が、しかしさすがに勤続疲労の色は隠せない。

そこにキッチリと当てはまるピースは杉内なんじゃないだろうか?

数々のピンチを切り抜けていた経験は問題ないし、短いイニングならあのキレのあるストレートとチェンジアップの組み合わせは打者には脅威になるだろう。

連投に不安は残るかもしれないが、杉内が戻る場所は1軍のセットアッパーにこそある!とオレは勝手に妄想している。