高橋由伸監督は最大の功労者鉄腕山口鉄也の肩を叩く事が出来るのか?


開幕から6勝1敗と首位を走る巨人軍。

先発投手もキッチリとゲームを作り、中継ぎ抑えも今のところ機能している。

ただ6勝1敗のうち、1つの負けをつけてしまったのは、かつて勝利の方程式に欠かすことの出来なかった鉄腕山口鉄也。

昨年も防御率4.88と苦しんだ山口だったが、今シーズンも復調の気配は見えない。

このまま山口鉄也は終わってしまうのだろうか?

山口鉄也は巨人の宝

育成の星

WBCで圧巻のピッチングも見せたソフトバンクホークスの千賀は言わずと知れた育成ドラフト出身。

しかし、育成の星と言えばやっぱり山口鉄也。

育成ドラフトが導入された初年度に初の育成ドラフトとして指名された山口鉄也。

育成ドラフトって呼ぶと聞こえはいいが、ようはドラフトにかからない選手達。

プロ12球団が全国各地に網を張り巡らせてもその網にさえ引っかからない選手。

ドラフト1位が大間のマグロなら、育成ドラフトで指名された選手は網の目にすらかからない出世魚のワカシのような存在だ。

大きく育てばブリになれるかもしれないが、ワカシのまま釣り人に釣られてぶん投げられてしまうかもしれない。

でもしゃーない。仮にぶん投げられてしまおうが、他の人に釣られてしまおうが構わない。それくらい期待されていない人達。それが育成ドラフト組。

そんな逆境を跳ね除け、育成ドラフト組にも大きな夢を与えてくれたのは間違いなく山口鉄也。

入団2年目に支配下登録を勝ち取りそのまま1軍昇格。

2008年には1軍定着どころか、ゲーム終盤の緊迫した場面には欠かせない存在にまで成長し、シーズン60試合以上登板、中継ぎで二桁勝利、そのまま新人王にまで登りつめてしまった。

それ以降の活躍はもはや今さら語るまでもない。

9年連続60試合以上登板。270ホールドは現時点でのNPB記録。

2012年には72試合に登板し防御率0点台という球史に残る驚異的な成績を残した。

ゲーム終盤の山口鉄也は、揺れないブレない壊れない、最高級車ベンツのSクラス並の圧倒的な安定感を誇っていた。

7回まで好調なピッチングをしていた先発投手が、8回につかまりノーアウト満塁。もう絶体絶命。

そんな時、振り返ればいつも奴がいる。

ゴメン鉄っちゃん、途中までは調子良かったんだけどさぁ、急におかしくなっちゃって・・・気付いたら満塁だった。。テヘペロ。

1点までは大丈夫だけど、それ以上だと勝ちが消えちゃうから、あとはよろしくやっといてよ。

と毎度毎度責任感のない仕事を押し付けられる山鉄。だがそんな無茶ぶりをされても、いつも「あいよ!後は任しといて!」とばかりに引き受け、アッサリと片付けてクローザーにバトンを渡す。

困った時の山口鉄也。苦しい時の山口鉄也。どんな時でも山口鉄也。

あったらいいな、とっても便利、暮らしに欠かせない、そんな現代人のコンビニエンスストアのような存在だった山口鉄也。

そんな山口鉄也が、今完全にあの頃の輝きを失ってしまっている。

山口鉄也という魔法

4月6日のDeNA戦。開幕から5連勝で迎えた巨人は、先発の吉川が6回2失点。同点で迎えた7回、鉄腕山口鉄也がマウンドに上がる。

数々の修羅場をくぐり抜けてきた左腕から繰り出されるストレートは、もう全盛期とは比べ物にならないほど威圧感を欠いていた。

ジャイアンツ愛、巨人ファン歴40年、当然ながら山口鉄也を神と崇めている。

だがそんなオレでもわかる。見ればわかる。山口鉄也はもうあの頃の姿ではない。

認めたくないが、もはや山口鉄也がゲーム終盤、大きく燃え上がった炎を華麗に吹き消すことが出来るほどの魔力は無くなっている。

もう山口鉄也という魔法は使えなくなってしまったのだ。

原監督が魔法を使いすぎたのか、由伸監督には山口鉄也という魔法を使うMPは残されていなかった。

10年近く巨人のブルペンを一人で支え続けて来た功労者。

クルーン、久保、西村、沢村へといつも最高のバトンを与え続けてきた功労者。

山口鉄也に楽な場面での登板なんて似合わない。負け試合での登板なんて意味がない。

魔法が解けた山口鉄也を休ませてあげる決断を、本気で考えなければイケない時期が来てしまったのかもしれない。

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