下半身のコンディション不良で3軍に落ち、順調にリハビリを続けていたはずの陽岱鋼がまたしても下半身の張りを訴えたらしい。
今はもう春。3月20日だ。
世間では卒業式真っ盛り。別れの時を終えて出会いの季節になる。
そんな時期に下半身の張りなんて訴えていたら開幕なんて絶望的だろう。
山口俊も一向にコンディションが上がる気配がない。こりゃ罰金モノなんじゃねぇか?w
大型投資
納期という重圧
サラリーマンにとって最も重たい責任とは「納期」だ。
お客様と契約が合意し、いつまでに納品するという期限が決まったら、後は死に物狂いで納期までに間に合わせなければイケない。
我々システムエンジニアの場合、納期までに商品を納めないとお客様のサービスに支障が生じてしまう。
コンビニのレジシステムがシステム障害で使えないとなったらその損失は計り知れないだろうし、飛行機の予約システムが期限までに出来上がっていなかったらそれこそニュースになってしまう。
納期だけは死守しなければならない。その使命感だけで毎日、毎晩寝ずに作業を繰り返し、なんとかかんとか間に合わせる。
それがサラリーマンのお仕事だ。
さてそんな前フリをしたはいいが、サラリーマンと個人事業主のプロ野球選手が全く違う環境なのはもちろん分かっている。
サラリーマンはせっせと残業すればなんとか納期は達成できる。プロ野球は間に合わせたくてもケガが治らない限りどうにもならん。
とはいえ、今シーズン読売巨人軍は歴史的な大型補強に踏み切った。
金満球団。育成放棄。という大批判を浴びることを受け入れた大英断だったはずだ。
その大型補強の目玉の二人。横浜DeNAでエース格だった山口俊。日本一に輝いた北海道日本ハムファイターズの外野の要陽岱鋼。
その二人が揃って開幕に間に合わないというのは、プロ意識が低いと言われてもこりゃいた仕方ないだろう。
陽岱鋼の契約金は15億円、山口俊は8億円とも言われている。
総額20億強のプロジェクトの納期が遅れてしまったら、普通の会社なら持たないよ。
もちろん二人の納期が開幕って訳ではない。シーズン終わってしっかりと結果を残し、期待に答えてくれればそれでイイ。
でもやっぱり大金貰ってやって来た以上、開幕には万全の体制を整えておかないと批判を免れることは出来ない。
特に山口俊の人的補償で放出した琉球トルネード平良拳太郎が新天地でローテーション候補に上がるほどの奮闘ぶりを見せている。
このまま3軍のグランドでドスコイドスコイ四股を踏んでいるだけじゃ、誰も納得してくれない。
巨人へFAでやって来た。それだけで普通の活躍では誰も評価してくれない事は、来る前から分かっていたはずだ。
横浜からやって来た村田さんは、打率3割でゴールデングラブ賞、ベストナインに選ばれながらも、まだまだ補強でマギーを取られてしまいレギュラーを確約されない立場。
それだけFA移籍って大変なんだ。
開幕という納期を延期してしまった二人に課される期待と重圧はさらに大きくなるだろう。
しかもその頃チームの調子が悪かったりしたら、それこそ救世主ばりに崇められる事だろう。
コンディション不良で自らの立場をさらに追い込んでしまった二人。果たして復帰後周囲を黙らせるほどの活躍を見せることが出来るのだろうか?