WBCの2次ラウンドが始まった。
やはり1次予選を勝ち抜いてきた相手、これまでとはレベルが違う。
メジャーリーガーだらけのメンバーに加え、四番打者は日本記録1シーズン60本塁打の輝かしい記録を持つバレンティン。
こんな驚異的な打線に果敢に挑んでいった侍ジャパン投手陣だが、小久保監督は誰をクローザーで使おうと考えているのだろうか?
クローザーは誰だ?
継投ミス
ゲーム終盤、大舞台での継投ミスは命取りになる。
先日、テレビ東京の「神様に選ばれた試合」という番組で、第二回WBCでのあの運命の韓国戦が取り上げられていた。
韓国戦の決勝、先発を任されたのは現マリナーズの岩隈久志。
WBC球に苦労すること無く絶好調だった岩隈は、韓国打線を7回1失点に抑えていた。
この時点でのスコアは3対1。日本が2点をリード。
2点リードがあれば、8回裏をキレッキレだった杉内、9回裏をダルビッシュで乗り切れるんじゃないか?
当時テレビにかじりついていた筆者はそんな妄想を描いていた。
しかし原監督から継投を一任されていたという山田久志コーチは岩隈の続投を決意。
その岩隈は8回追加点を許してしまう。
9回裏満を持して登板したはずのダルビッシュも1失点。同点に追いつかれてしまった。
この継投に関して、山田久志コーチは明らかに自分の継投ミスと語っていた。
結果的には10回表、あの伝説のイチローのタイムリーが飛び出し日本は辛くも優勝することが出来たが、一歩間違えればあのまま押し切られてもおかしくないゲームだった。
それほど、世界大会での継投は難しいのだろう。
昨夜のオランダ戦。
6対5と1点リードで迎えた9回裏。
小久保監督が選んだクローザーは楽天のエース則本。
結果的に則本は同点を許し、延長線にもつれ込む形になった。
なんとか延長でオランダを振り切ることが出来たが、もし逆転されていたら・・・と考えさせられる継投になった。
小久保監督はハナからこのゲームのラストは則本と決めていたようだが、10回、11回を完璧に押さえた牧田のピッチングを見てしまうとこの継投には疑問が残る。
とはいえ、これは結果論。仮にあのシチュエーションで牧田が出ていったとしても、牧田が押さえきれた保障はない。
だからこそ、クローザーは固定した方が後悔は無いんじゃないだろうか?
確かに牧田は素晴らしいが力で押さえ込むのであれば則本の方に軍配が上がるだろう。
ここ数試合、圧倒的なピッチングを見せている千賀をクローザーという考え方もある。
しかし今彼が打たれたのなら仕方がない。もう彼を出して負けたら諦めようよ!となれる存在は牧田なんじゃないか?
あの変則アンダースローはメジャーリーグには皆無。
目がなれる頃にはWBCは終わっている。
強心臓でマイペース。国際大会での経験も豊富だ。
1次リーグとオランダ戦で侍ジャパンのクローザーはもう決まったんじゃないか。
もう牧田と心中しようじゃないか!