西武ライオンズの菊池雄星が早ければ2018年オフにもポスティングシステムを利用してメジャー移籍を志願したようだ。
もちろん制限なしではなく、3年続けて結果を出せればOKということのようだ。
とはいえ、満足な結果を残せていない菊池雄星をこのままメジャーに放出してもイイのだろうか?
菊池雄星の今
覚醒しきれない雄星
高校時代の菊池雄星を見た時、これは将来松坂大輔クラスの投手になるのでは?そう誰もが感じたはずだ。
しなやかな腕の不利から繰り出される豪速球は最速154キロをマーク。スリークォーター気味のフォームから繰り出されるスライダーも威力抜群。
こりゃ将来モノ凄い投手になる。
当然のことながらドラフトは超競合だ。西武を除く6球団が競合し、引き当てたのはナベキュウ。西武が黄金の左腕を獲得した。
そして誰もが一年目から輝く姿を期待していたが、左肩痛に悩まされ1軍で登板することは無かった。
2軍では当時コーチをしていたデーブともモメてしまい、散々なプロデビューとなってしまった。
そこから雄星は少しずつ頭角を現し始めるが、一気にスターダムに登りつめたのは同じ高校の後輩大谷翔平だった。
東北出身のスーパースターの陰に隠れ、伸び悩む雄星の名は次第に影が薄くなり、すっかりメディアで取り上げられる事もなくなってしまった。
だが雄星も負けていない。プロ入り7年目でようやく二桁勝利を上げ、西武のエースに成長することが出来た。
でもまだまだ高校時代の姿から見ると今の雄星は物足りなさが残る。
メジャー移籍はあるのか?
元々メジャー志向だった菊池雄星。
プロ入りする前、直接メジャーか?それともNPBか?の2択で悩んだこともあったようだが、プロ入り後の故障等も考慮すればNPBに入って良かったんじゃないだろうか?
紆余曲折を経て、7年目にしてようやく12勝。
我慢して成長を待ってくれた西武ライオンズに雄星は感謝すべきだろう。
ここから3年続けて二桁勝利を記録できれば、確かにメジャーに行っても十分活躍できるはずだ。
西武としてもFA移籍よりもポスティングの方がメリットが有るため、メジャーへ移籍するのであれば早いほうがいいとは思うが、3年後というのはちと早すぎるんじゃないだろうか?
西武ライオンズが菊池雄星に求めていた姿は、まだまだこんなモノではない。
1年目から投手のタイトルを総ナメにした松坂大輔クラスとまでは言わないが、同じくらいのパフォーマンスは期待していたはずだ。
今の雄星の姿は他を圧倒するほどのそれを見せてくれてはいない。
今シーズン、20勝近い数字、防御率1点台に近い数字を記録し真のエースに輝いた時、その時がメジャー移籍を公言する時期なんじゃないだろうか?
もっと大きな爪痕をNPBに残し、颯爽とメジャーに羽ばたく雄星の姿を西武ファンのみならず、プロ野球ファンは期待しているはずだ。