2016年大補強を敢行した巨人軍。当然ながら補強のせいで出番がなくなる選手も出て来る。
そんな大補強に煽られ最も苦境に立たされそうなのが片岡治大。
2014年西武ライオンズからFAで補強されてきた選手が、わずか3年でFAの波に飲まれようとしている。
まさに正念場。この土壇場の状況から片岡は日の目を見る事が出来るのだろうか?
片岡治大の立ち位置
レギュラー争い
来季巨人のポジションで最もレギュラーを決め難いポジションがセカンド。
外国人枠の争いもあるクルーズ。
ドラフト1位の吉川尚輝。
来季2年目になる山本泰寛。
さらに本来外野陣の重信や立岡も出場機会を得るためにセカンドの練習をしている。
なぜここまで激戦区になってしまったのか。
そう片岡治大がレギュラーとして定着できなかったからだ。
巨人のセカンドと言えば、一昔前は職人篠塚和典、そしてその後は仁志敏久という名セカンドがレギュラーの座を確保していた。
しかしその後これと言ったレギュラーは現れていない。
セカンドのレギュラーを探し求めていた巨人にうってつけだったのが、当時西武ライオンズの片岡。
走れて守れて長打力もある選手、これでしばらく巨人のセカンドは確定だ!
と思われたが片岡はレギュラーの座を勝ち取ることは出来なかった。
もちろん片岡はその責任を感じているのだろうが、巨人入団から来季は4年目。果たして片岡はこの熾烈なレギュラー争いを勝ち抜くことが出来るのだろうか?
片岡のチャンス
片岡の年齢は33歳。まだ老け込む年ではないが、決して若くはない。
ただ巨人としては、チームの核となるセンターラインは早めに固定させて置きたところ。
キャッチャーは成長を期待して小林誠司だろう。
ショートは文句なし坂本勇人。
近年課題だったセンターは陽岱鋼で埋めることが出来た。
さぁ後はセカンドだ。
クルーズは守備も上手いし勝負強い打撃も魅力だが、恐らく今季の態度からも優先度は下げられるはずだ。
となるとセカンドでレギュラーを張った選手は片岡くらい。後の選手は未知数の選手ばかり。
となれば片岡のチャンスが増えそうにも思うが、チームとしては長く固定できる選手を育成したいはず。
そのため若手が優先的に起用されるのでは無いだろうか?
クライマックスシリーズでもスターティングメンバーに名を連ねたのは山本泰寛。
来季は1番手にドラフト1位の吉川尚輝、2番手に山本泰寛。この争いがメインとなり、それ以外の選手という序列になるのでは?
となると片岡の優先度は必然的に後ろになる。与えられるチャンスは決して多くないだろう。
そんな少ないチャンスをモノにしなければならない。そのチャンスをモノに出来なければ、最悪2軍暮らしという可能性すら出てきている。
3年前FAで移籍してきた選手としてはまさかの屈辱だろう。
片岡にとっては野球人生最大のピンチの年になるが、決して卑屈になる必要はない。
若い山本、吉川にはない経験という武器を片岡は持っている。勝負どころで必要になるのはやっぱり経験だ。
その経験を活かすことが出来るのか?そんなチャンスをゲットすることが出来るのか?片岡にとって最大の勝負の年になるのは間違いない。