青い稲妻と言えば、ボクを攻める~、炎、体、焼き尽くすぅ~、ゲッチュ♪
今年惜しまれながら解散していくSMAPの名曲を思い出す人が多いと思うが、40代以降のオッサン連中が青い稲妻と聞いてまず思い浮かべるのは松本匡史。
巨人最強のリードオフマンだった男。
スイッチヒッター
松本匡史
松本は1976年のドラフト5位で早稲田大学から巨人に入団。
身長は180cmとそこそこの体格だが、細身の身体もあり、本人はプロで成功する自身は全くなかったらしい。
そこで大学卒業後は、社会人へ進む予定だったが巨人が強行指名。
社会人行きを強く訴え、入団を拒否していた松本を口説いたのは当時監督の長嶋茂雄。
長嶋は「君の足だけ欲しい」と松本を説得し、半ば強引に巨人に入団させたんだとか。
そんな松本の長所を活かすため、長嶋監督は右打ちの松本に無理やりスイッチヒッターへの転向命令を出す。
そのスイッチ転向が転機になり、松本は未だ破られていないセ・リーグの盗塁記録年間76盗塁という偉大な記録を打ち立てるまでに成長した。
トレードマークの青い手袋をつけて疾走する姿は「青い稲妻」と形容された。
これだ!コレだよ!現代の野球界にはあり得ない話だが、こんな強引な話が一人の男の人生を変えるものなんだ。
重信慎之介
来季の巨人に足りないのは機動力。
陽岱鋼が加入したが、陽の盗塁数は年々減少している。
一塁阿部、二塁クルーズ、三塁村田、遊撃手坂本、ライト長野、センター陽、レフトギャレット、捕手小林。
というオーダーを一年間組んだらチームの盗塁数は50も行かないだろう。
中軸の打線を活かすも殺すも1、2番の出塁率と機動力。
足の早い外野手と言えば、今の巨人で1番期待できるのは重信慎之介
しかし重信は足もあるし守備力もあるのだが長打力がなさ過ぎる。
データ野球が当たり前になっている現代野球じゃ、非力過ぎる左打者のヒットゾーンは限られてしまう。
となれば、思い切って重信あたりは松本のようにスイッチヒッターに転向してみたらどうなんだろうか?
てかチームとして指示してもいんじゃね?
でないとドラフト2位で獲得した期待の星もこのまま活かしきれず埋もれてしまうだけ。
ただでさえ陽岱鋼を獲得し、今年の外野手は激戦区になる。
このまま手をこまねいていたって出場機会は訪れない。
斎藤雅樹もちょっと腕を下げてみ!という藤田監督の一言でサイドスローに転向した。ドラフト1位の期待の星にアッサリと投げ方を変えさせた。
本人の主張や意思を尊重する現代野球も素晴らしいが、ちょっと泥臭い昭和の時代のチーム方針もたまには必要なんじゃないだろうか?
人間変わろうと思えば変われるもの。まだ若いうちならなんでも出来る!
分厚い外野陣に割って入るためには、なりふり構ってはいられない。