キャッチャーにとって1番大事な能力は守備力なのか?打撃力なのか?
もちろんどちらが大事と聞かれたら、守備力なんだろう。
まずはちゃんと捕れる、そしてちゃんと投げられる捕手じゃないとレギュラーとしては使えない。
でもなぁ、いくらなんでもあまりにキャッチャーが打てないとチーム力としては上がらないんだよね。
打てる捕手か打てない捕手か?
野村克也は?
名将野村克也氏は常にキャッチャーは守備が命。打撃は二の次と言っている。
とは言いながらも本人は捕手をやりながら三冠王を獲得するほどの強打者だった。
監督時代もヤクルトでは打力のある古田敦也を正捕手に育て上げた。
古田の打力には期待してなかったと言っていたが、首位打者を獲得し後に2000本安打を放つほどの強打者に成長した。
阪神監督時代に正捕手に指名したのは矢野燿大。矢野も言わずと知れた強打の捕手。
2003年にはキャリアハイの打率328という好成績を残している。
楽天監督時代にドラフトで獲得したのは嶋基宏。嶋も後に打率3割を記録するほどの強打の捕手に定着した。
やっぱり守備面は確かに大事だが、野村氏でさえ打てるキャッチャーをチョイスしているのだ。
山倉時代
なぜオレは打てるキャッチャーを懇願しているのか?
それは山倉和博が正捕手時代の閉塞感を知っているからだ。
早稲田大学からドラフト1位で入団した山倉和博は、すぐに正捕手の座を獲得したが課題の打力はなかなか伸びなかった。
1982年規定打席に到達しながら、打率1割台と究極の貧打ぶりを発揮してしまう。
その当時、まだ小学生だったが、子供ながらに山倉で切れてしまう打線にいつもモヤモヤ感を感じていた。
その後、山倉の打撃は開花し、1987年には打率273、ホームラン22本とキャリアハイの成績を残している。
その年は、青い稲妻松本、安打製造機篠塚、若大将原辰徳、巨人史上最強助っ人クロマティ、悲運の強打者吉村、絶好調男中畑清、そして意外性の山倉。
と強力打線を形成しリーグ優勝に輝いた。
やはり捕手が打てるとチームは格段に強くなる。それもDH制のないセ・リーグなら尚更だ。
森友哉は?
大阪桐蔭高校時代藤浪晋太郎とバッテリーを組んだ森友哉の最大の魅力は打力。
小さい体から繰り出されるフルスイングは、他球団にも大きな脅威を与えている。
しかし正捕手の座は未だに掴めていない。それは名捕手炭谷銀仁朗がいるからだ。
炭谷銀仁朗は、典型的な打てない捕手。打率は2割5分にも届いたことがない守備のスペシャリストだ。
しかし炭谷銀仁朗が成立するのはパ・リーグだからとも言える。DH制のあるパ・リーグならば打てない炭谷はつなぎ役に徹することで起用することが出来る。
ただ皮肉なことに炭谷が正捕手に定着してから西武ライオンズは、未だにリーグ優勝に手が届いてない。
となれば、やはり打てる捕手森友哉が正捕手に定着して欲しいところなんだろう。
巨人の正捕手は?
来季巨人の正捕手は間違いなく小林誠司だ。打力そしてキャッチングに不安な面は見せるが、あの肩は最大の魅力。
小林誠司の敬遠阻止率は、チーム防御率の向上に大いに貢献しているはずだ。
しかしいつまでも2割そこそこの打力であれば、正捕手の座は安泰ではない。
現在台湾ウインターリーグに参加している宇佐美の打力が、小林誠司の肩を凌駕すれば正捕手の座も狙えるはずだ!
小林の強肩か?宇佐美の打力か?と来季正捕手争いは激化するのだろうか?