育成を諦めた巨人!なりふり構わぬ大型補強こそジャイアンツスタイル


育成ドラフトで積極的に選手を獲得し、3軍を作り補強から育成へと舵を切ったはずの巨人軍。

そんな舌の根も乾かぬうちの大型補強。全くチームとして方針が定まっていない。

だけどね。育成だけではチームは強くならない事はここ数年で明らかになった。

やはり必要な時はよそから貰ってきて補う。これぞジャイアンツスタイルなのだ。

育成か?補強か?

育成の苦しみ

昨年までDeNAの監督を務めていた中畑清氏がこうつぶやいた。

育成には時間がかかる。

確かにその通り。

2016年シーズン、セ・リーグ優勝に輝いたのは広島カープ。

広島カープといえば自前の選手を育て上げて強いチームを作り上げるのがチーム方針。

でもさぁ、育てて優勝するまで25年もの歳月を費やしたではないか。

勝てない時でもカープファンは暖かく見守ってくれる。だからじっくりと長い年月をかけて育成することが出来る。

残念ながら巨人はそんな悠長なことは言ってられない。

ちょっと勝てないだけでファンやマスコミから袋叩きにされる球団。長い時間をかけて育成している余裕が無いのだ。

そしてさすがの広島も育成した自前の選手だけでは勝ちきれない。

手塩にかけて育て上げた選手と、外国人助っ人が絶妙に絡み合わないと優勝まではたどり着けない。

ジョンソン、ジャクソン、ヘーゲンズ。そしてエルドレッドとルナ。今シーズンはこの外国人助っ人達が大活躍を見せてくれた。

さらにメジャーへ移籍した黒田が戻ってきてくれた。FAで移籍したはずの新井が戻ってきて、まさかの大復活を遂げてくれた。

自前の選手、外国人助っ人、そして補強した選手。この要素が全て揃った時優勝への扉が開かれる。

どんな球団にしても多かれ少なかれ補強なしではチームは強くならない。

ドラフト制度

一時NPBのドラフト制度は、自分が入団したい球団に入ることが出来る逆指名制度が導入されていた。

しかし契約金の高騰や裏金問題を機に、以前のような競合したらクジ引きという制度に逆戻りした。

つまり今のドラフト制度では、獲りたい選手を自由に穫れる訳ではない。クジに勝った球団が得をする制度になっている。

その影響なのか、昨年はヤクルトスワローズが前年の最下位から見事優勝。

今年は広島カープというように、一定の球団だけが優勝し続ける時代では無くなってきた。

そんな時代に連覇をするのは相当難しい。常勝軍団を作るためにはドラフトでの選手獲得、そして育成だけでは元々無理ゲーなんだよね。

育成を捨て補強に走る巨人を批判する気持ちも理解できるが、チームを強くするために今巨人は補強しなければならない。

どうせ補強するなら中途半端はいかん。やるならとことんやる!しつこいようだがそれがジャイアンツスタイル。