巨人が小山雄輝を電撃で楽天にトレードした。
交換相手となったのは1軍経験のない内野手柿沢貴裕。
内野手は余っているのになぜ?と思っていたが、ようやく理解できた。小山雄輝を同一リーグのDeNAに獲られないようにするため、そしてさらにもう一つの理由があったのか!
小山雄輝の評価
プロテクト漏れ
巨人がプロテクトリストに含めることが出来る投手はせいぜい13人から14人。
澤村、杉内、菅野、桜井、内海、宮國、田原、山口、高木、大竹、田口、吉川、戸根、今村
もうコレだけで14人になってしまう。
となればせいぜいプロテクトリストに入れられる投手はあと2~3人。
若手の長谷川、江柄子、平良あたりを入れるのか?
それとも中堅の西村、小山になるのか?
いずれにしろ他球団が欲しいと思う投手がリストからは漏れることになる。
特に他球団からも評価が高い小山は人的補償で獲得するには最適の投手だろう。
小山雄輝
ストレートは150キロ近く出るし、何と言っても決め球のフォークは切れ味抜群。
ただ球数が少なく投球のバリエーションが少ないため、先発で長いイニングを投げようとすると中盤から後半にかけて捉まってしまう傾向にある。
だがその弱点を補うために、近年はシュートの習得にも力を入れている。
1軍での実績も十分な小山は他球団だけでなく巨人の評価も高かったのだろう。
しかしお家事情を考えれば、プロテクトリストの当落線上。
もしDeNAに獲られてしまったとしたら、あのフォークに巨人の打者は苦しむことになる。
下手すりゃ二桁勝てる能力も持っているため、山口俊を獲ったのに小山を出したらプラマイゼロじゃん!というオチになってしまう。
それならばどうせ人的補償で同一リーグに獲られるのなら、先にパ・リーグに放出してしまえ!という策略だったのかもしれない。
でもなぜ楽天じゃなきゃダメだったのか?そのもう一つの理由も見えてきた。
1番得したのは楽天
もし小山雄輝が同一リーグに獲られたくないための緊急トレードだとしたら、1番特をしたのは楽天。
1軍での実績も十分。先発もリリーフも両方できる投手を1軍実績のない内野手と交換してもらえた。
楽天にとって見れば超ラッキーなトレード。
でもなぜ楽天だったのか?
そうだ!陽岱鋼を譲ってもらうための餌巻きだったんじゃないか?
FA宣言をしていた陽岱鋼は、当初オリックスと楽天の二択だったはず。
オリックスは早々に撤退ムードだったが、一方の楽天決定のニュースは出てこない。
実は巨人と楽天が裏で繋がっていたのかもしれない。
陽岱鋼を獲る代わりに人的補償になりそうな選手を交換するから撤退してよ~てな感じで。
どちらにしろ小山にとっては不本意なトレード。もし来季の交流戦で対戦したら、かつての西本聖や小林繁のように闘志むき出しの投球を巨人に対してしてくるかもしれない。
FA補強には表も裏もあるということなのか。