2016年最も活躍した選手MVPに選ばれたのはパ・リーグは文句なし大谷翔平。
セ・リーグは優勝した広島カープから票が割れたが、39歳のベテラン新井貴浩が受賞した。
本人も冗談だろ!という選出だったが、40歳を目前にしての受賞は賞賛に値する。
2016MVP
セ・リーグMVP
MVPは原則優勝チームから選出される。
もちろん2013年年間ホームランの日本記録を塗り替えたバレンティンや王貞治のように、圧倒的な数字を叩き出した選手がいれば、優勝チーム以外からも選ばれることもあるが、今年は圧倒的な数字を出した選手はいない。
もし山田哲人が2年連続トリプルスリーで三冠王なんて離れ業を敢行していたらMVPだったのだろうが、残念ながらそこまでは行かなかったので順当に優勝チームからの選出となった。
筆者の予想では、打率315を記録し、勝負強い打撃で何度も逆転劇を演出した菊池ではないか?と思っていたが、その菊池を352票も引き離して新井貴浩が選ばれた。
広島カープからFAで阪神タイガースに移籍し、ボロボロになり、大幅減俸を提示されて泣く泣く広島カープに復帰。
黒田のような男気復帰ではなく、温情復帰。選手としては1番情けない姿を受け入れた男。
もう捨てるものなど無い。恐いものなど無かったのだろう。
その思いが新井貴浩を復活へ導いた。
39歳のシーズン、打率300、ホームラン19本、打点はなんと101。一時は打点王も視野に入っていたが後半ハマの大砲筒香が大爆発でぶち抜かれてしまったが、打点王に匹敵する活躍だった。
投手は黒田、野手は新井というベテランがしっかりと若手の軸になっていたため広島カープは突っ走る事が出来た。
そう思えば順当な選出だったと言えるだろう。放出してしまった阪神は悔しい思いをしているはずだ。
パ・リーグMVP
パ・リーグのMVPは最早誰も文句の言いようがない大谷翔平。
2位のB・レアードに970票差をつけてのぶっち切りでの受賞となったが、満票もいいくらいのパーフェクトイヤーだった。
今シーズンは右手のマメを潰して一時投手としての登板は遠ざかったが、逆にそのおかげといっては何だが、打撃に専念できる期間が長くなったのが幸いだったのではないだろうか?
投手としての登板数は、2015年が22試合、2016年が21試合とさほど変化はないが、打者としては2015年の119打席に対して2016年は382打席も立つことが出来た。
もちろん2016シーズンはリアル二刀流を敢行したり、登板後のDH出場の間隔を狭めたりして打席数を増やした来たが、単純に打席を増やしただけでホームラン数を倍増させられるものではない。
そんな離れ業をアッサリと達成してしまうのだから、打者としても完全に群を抜いている。
来季大谷は日本でのラストイヤーになるかもしれない。
どうせなら誰も達成できない驚異的な大谷伝説を残し、メジャーへと旅立って欲しい。