賞金王争い真っ只中の池田勇太は、カシオワールドオープンでも好調をキープ。
3日目もスコアを伸ばし単独トップで最終日へ向かう。今季3勝目を飾り賞金王争いで谷原に対してアドバンテージを取っておきたいところ。
だが、そんな池田勇太に降ってわいたのがエースドライバーの不正疑惑。
好調なドライバーが今後ルール違反で使用できない可能性が出てきてしまった。
池田勇太のクラブ
RSドライバー
池田が今季エースとして使用しているのはPRGRのRSドライバーだが、ゴルフルールを統括するR&Aから反発係数に違反があるとの指摘があったとの報道があった。
反発係数に違反ということは、早い話がルールで決められている数字よりも飛び過ぎる仕様になっているということ。
もし反発係数に違反がある場合、今週のカシオワールドオープンまでの使用は可能だが、来週以降はしばらく使用出来なくなってしまう。
ここまで好調を維持してきて、残るトーナメントは日本シリーズJTカップのみ。
念願の賞金王に王手をかけている状況なのに、エースドライバーを失うのはかなり厳しい戦いになるだろう。
まだ反発係数に違反があるのかどうか確定はしていないが、プロギアは既に一般販売を一時停止する措置を取っている。
来週の日本シリーズで使用可能かどうかは、来週の月曜日に明らかになる。
池田のクラブ
池田勇太は、今季長年契約していたブリヂストンを離れクラブ契約をフリーにした。
30歳になって心機一転。髪型も変えてウェアも変えてクラブも変えて新たな池田勇太として再スタートを切った。
そんな池田は人一倍クラブにはこだわりを持っている。
細かい調整を重ね、時には1円玉の半分の軽さのウェイト調整を行いながらセッティングを詰めていく。
まさに職人的感覚を持っている選手。そんな池田が選んだプロギアのRSドライバーはこれ。
数あるドライバーの中から厳選して選んだのだろうが、なぜプロギアに辿り着いたのかは池田自身に聞かないとわからない。
アマチュアにも使いやすく、飛距離が出るRSドライバーは一時人気が急上昇しメーカーも生産が追いつかないほどだったようだが、今回の指摘は痛いところだろう。
どちらにしろギアにこだわる池田だけに、次回の日本シリーズまで使わせて貰いたいのが本年なんじゃないだろうか?
アマチュアでもドライバーをいきなり変えたらアジャストするまで時間がかかるもの。
こだわりのあるプロがクラブを完全に交換するというのは勇気がいる行為。しかも初の賞金王に片手がかかっている状態なのに。
イメチェンが大成功となった今年。最後の最後で味噌がつかなことを期待したい。