WBCの強化試合3戦目の対オランダは、すったもんだの末タイブレークを制した日本が勝利した。
いろんな課題が浮き彫りになってきたが果たしてこんな状態で優勝できるのだろうか?
現時点の不安点を総ざらいしておこう。
侍ジャパンの不安
ボールへの対応
WBCで使用するボールは想像以上に日本の選手には合わないようだ。
ソフトバンク千賀のお化けフォークはすっぽ抜けるわ、叩きつけるわ。
石川のシンカーはほとんど高めに浮いていく。
山崎のツーシームも全く落ちない。
大瀬良も変化球はほとんどボール球。
サードに不慣れな山田哲人も送球ミス。ゴールデングラブを獲得した坂本も送球ミス。
もう毎回このボールで騒ぎになるなら、このボールで日本のプロ野球もやればイイじゃんと思うほどひどい。
まぁ来年の3月にはアジャストしてくるのだろうが。。
抑え不在
プレミア12では抑え投手を数多く配置した。
楽天の松井、DeNAの山崎、日本ハム増井、巨人沢村。
沢村がイマイチ不安定だったため、プレミア12での押さえは楽天の松井が有力だった。
しかし今回のメンバーに抑え投手はDeNAの山崎くらい。
その山崎がツーシームの制球に苦しんでいる。
となれば抑えは誰が務めるのだろうか?
大谷のバッティングを見ていると、大谷を抑えで使うわけにも行かないしなぁ。先発の誰かを抑えに回すことになるのだろうか?
セカンドはどっち?
オランダ戦では広島菊池がスタメンで起用されたが、神山田哲人を外すという選択肢はあり得ない。
WBCの強化試合に入り、ちょっと調子は下降気味だが山田哲人がいつまでも黙っている訳がない。
いずれ調子を戻し、外せない存在になる。
しかし菊池も捨てがたい。でもサードの守備はそもそも不慣れなのにボールの不安がある。
う~~ん、山田哲人で固定した方が良いと思うが。
フォーシームが通用しない
昨夜の試合も打たれているのはほとんどフォーシーム。
かつてダルビッシュが、メジャーの選手は真っ直ぐしか待ってない。真っ直ぐに差し込まれることだけを嫌がっている。
という発言をしていたが、まさしくそうだろう。
真っ直ぐ一本に的を絞っているのはミエミエなのだが、ボールの影響で変化球が決まらないから真っ直ぐに頼る。そして痛打されるの悪循環。
それを回避するためには、石川がカーブで見逃しを取っていたが、大きなカーブは有効的なんじゃないだろうか?
ただ武田は制球しきれてなかったしなぁ。。
小久保采配
最後に最も不安なのは小久保監督の采配。
プレミア12での韓国戦の継投が話題になったが、何より小久保監督はリーグを率いた経験がない。
かつて第二回WBCの監督人選でモメていた時、イチローが現役の監督を起用しないようでは本気度が伺えない。と語っていた。
やはりそれだけ現役で指揮を取っている監督の勝負感というのは研ぎ澄まされているのかもしれない。
世界大会は一瞬の判断ミスが致命的になる。
前回大会山本浩二監督では、それが出来なかった。
ただ小久保監督はプレミア12で良い経験をすることが出来た。あの苦い経験が良い糧になっていればイイのだが?!
まだ試合は残っている。今見えている課題をクリアし、来年の本戦に向かって欲しい。