早稲田実業の清宮幸太郎が、高校卒業後プロ志望届を出さず早稲田大学に進学するのでは？
という声が聞こえてきている。
確かにあのハンカチ王子こと斎藤佑樹も早実から早稲田大学に進学した。
しかも大学卒業後は直接メジャーを狙っているだと？！それが本当ならNPBにとって大損害になるだろう。
早稲田大学か？プロか？
早大進学
早稲田実業から早稲田大学への内部の進学率は97％近い。
当然早稲田大学としても、もし清宮が入学したら4年間大きな話題になる。
少子化でどの大学も経営難に苦しむ昨今、清宮は早稲田大学にとっては逃し難い逸材だ。
そして大学卒業後なら直接メジャーからオファーが来ることも考えられる。
メジャーの場合、高卒でいきなりメジャー契約というのは異例中の異例のため、大学を出ればいきなりメジャーという選択肢も確かに考えられる。
大学進学は？
しかし斎藤佑樹の例を見ればわかるが、超高校級の選手が大学に進学することは野球選手としては何もプラスにならない。
今年大ブレイクを果たしたハマの大砲筒香も高卒、2年連続トリプルスリー神山田哲人も高卒。
清宮クラスになれば、6大学野球でヌクヌクと過ごす時間は全く意味を持たないのでは無いだろうか？
打者の場合特に大成するまで時間がかかる。
松井秀喜にしても覚醒するまで4年近くかかった。筒香は7年目で真の覚醒を果たした。
坂本勇人にしても山田哲人にしても1年目から大爆発する選手はほとんどいない。そうあの清原和博を除いて。
あれだけの逸材が大学なんて遠回りをさせるのは、本人のためにもならない。
メジャーからのオファーは？
そもそも清宮はメジャー志向なのだろうか？
もちろん将来的にはメジャーで！という夢はあるのだろうが、まずはNPBで実績を積んでからと本人も思っているのでは無いだろうか？
投手とは違い、日本人の打者がメジャーから熱烈オファーがかかるというケース自体がそもそも考え難い。
イチローのような好打者タイプならまだしも、清宮はスラッガー長距離砲だ。
とはいけいくら清宮でもメジャーに行けば、小柄なベイビーだろう。NPBで実績もないような大卒の赤ちゃんをメジャーが獲得しに来るとは到底思えない。
しかも高校生の大会で5打席連続三振しているような選手を。
NPBのルール
日本の学校を卒業後に直接メジャーへ移籍したケースはまだないと記憶している。
田澤純一は、社会人野球を経験し、日本のドラフトを拒否してメジャー入り。
確かに職業選択の自由というのは理解できるが、ドラフト制度を否定するのは野球人としてどうかと思う。
清宮のような逸材を直接メジャーへ流出させないためにも、ドラフト制度、移籍制度の見直しを急がなければいけないだろう。
