日本の松山英樹が世界選手権をアジア人として初めて制覇した。
しかも23アンダー、2位に7打差をつける全盛期のタイガー・ウッズのようなぶっち切りでの勝利。
日本ゴルフ界は大いに盛り上がりを見せているが、一方ゴルフ人口は減るばかり。
このまま日本のゴルフが衰退していくのは、ゴルフファンとして忍びない。
どうすればゴルフ人口は増えていくのか?考えてみたい。
ゴルフの拡大
ゴルフ人口
総務省のデータでは、ゴルフ人口は15年間で4割近くも減少しているらしい。
日本男子プロのトーナメントも全盛時は年間20試合以上実施されていたのに、今では24試合にまで減少してしまっている。
バブルの崩壊、少子高齢化に伴いゴルフ人口の減少は止まらない。
一方、松山や石川遼、女子プロゴルフの野村敏京や畑岡奈紗のように10代、20代から頭角を現し、世界のトップで活躍しているプロも出ているように日本プロのレベルは年々世界に近付いている。
日本のトッププロの勢いは、ゴルフ人口の増加にはなかなか繋がらない。となればどんな施策が必要なのか?
ハーフプレイの拡充
ゴルフは一日がかりのレジャー。
週末の早朝から出発し、お昼を食べてお風呂に入り、帰宅は夕方から夜。
1日つぶされるようなレジャーは、多様化の現代ではあまり好まれない。
ハーフプレイであれば、2時間弱で終了するため、半日もあれば楽しめる。
1ラウンドが当たり前ではなく、ハーフが当たり前になるようにハーフプレイの拡充を目指してほしい。
過剰なサービス撤廃
一昔前のようにキャディがついて4人1組じゃなきゃ回れないという時代ではなくなっている。
アメリカンスタイルのようなスループレイを推奨するコースもあるが、日本のゴルフ場もスループレイを拡充すべきだろう。
早朝に起きてスタートし、朝の9時や10時に昼食と言われても、そんなのいらないし。
お風呂だって簡易的なシャワーで十分。玄関前で出迎えている必要もない。
プレーだけ出来ればいい。だから値段を下げる方向性に持っていくべきだろう。
過度なマナーの廃止
ゴルフ初心者にとって厄介なのが過度なマナー。
ゴルフ場にはジャケット着用だとか、短いパンツでのプレーは認めないとか、襟付きのシャツじゃなきゃいけないとか。
ラフなスタイルで何がいけないのか?
今の若者にゴルフ用のウェアを揃える余裕なんてない。普段着でプレイ出来ればこれだけ楽なことは無い。
コースを回るうえでの最低限のマナーは必須だが、無駄なしきたりは捨てるべきだろう。
ナイタープレイの拡大
千葉県周辺ではナイタープレイを取り入れてるゴルフ場があるが、特に夏場のゴルフには最適だ。
涼しいし、仕事が終わってからでもプレイする事が出来る。
ボールが見えにくいという難点もあるが、ナイター用の光るボールもあるし、これからもっとナイター用ボールが出来てくるかもしれない。
ナイターであれば、週末をつぶす必要もない。都内にもナイタープレイが出来るお手頃なゴルフ場を増やしたらどうだろうか?
電車プレイの充実
今の若者は車を持っていない。
電車でゴルフに行く方は増えているが、まだまだ不便な感じは否めない。
無料送迎バスの拡充、路線バスの引き込みなどいろんな手段があるだろう。
もっと電車で気軽にプレイできる環境を整えるべきだ。
レンタルクラブ
電車プレイの充実にもつながるが、もはやゴルフクラブなんて自分専用のクラブである必要はない。
ボーリングだってマイボールを持ってる人も少ないし、スキーやスノボもレンタルしている人は多いだろう。
ゴルフもレンタルクラブが当たり前になるようにすれば、荷物も軽く電車でも小さい車でも楽しむことが出来る。
初心者向けコース
初心者もご高齢の方も気軽にプレーできるような、平坦で簡単なゴルフ場をもっと増設すべきだろう。
上級者にもなれば、アップダウンのあるダイナミックなコースの方がやりがいがあるのだろうが、ご高齢の方や初心者はそんなコースは難しいだけでちっとも楽しくない。
気軽に出来る回れて、スコアも良い。こんなコースが増えた方が裾野は広がるはずだ。
いろんな思いがあるが、ゴルフはとても楽しいスポーツ。
若い人から老人まで気軽に楽しめるように、ゴルフ人口を広げる活動には協力していきたい。