大田泰示との交換トレードで巨人に入団したのは2012年MVPに輝いた北海道日本ハムファイターズの吉川光夫。
巨人はその吉川光夫に対して、背番号21を用意した。
背番号21は高橋尚成、宮本和知と巨人のサウスポーエースが背負った背番号。
左腕エースとして期待がかかる吉川光夫に相応しい番号だ!しかしその番号って誰かがつけていたはずが・・あっそうだ桜井俊貴の番号じゃないか。
背番号
日本の背番号
背番号はプロ野球選手の顔だ。
イチローと言えば51、松井秀喜と言えば55。
メジャーの場合は、一度つけた背番号が出世することにより顔になっていき、その番号が定着する傾向にある。
しかし日本の背番号は、各球団に出世番号のような番号があり、入団後ある程度の実績を上げるとその番号を背負えるようになる。
山田哲人が1に出世したケースが典型。入団時の番号をずっと大事にするというケースはあまりない。
そして各球団に定着した背番号がある。
例えば巨人の背番号11は、今でこそクルーズがつけているが、元々は投手向けのイメージが強い。
一時シピンが背負っていたが、その後角に受け継がれ大エース斎藤雅樹に受け継がれた。そして久保裕也がつけ、クルーズへと。
シピンの時代はほとんど記憶に無いため、クルーズが11番をつけているとなんか違和感を感じてしまう。
背番号を奪われる事
背番号を奪われる事はかなりの屈辱だ。
大田泰示は初年度から無茶振りされた55番をプロ入り6年後に奪われた。
以前落合が巨人に移籍した時、落合は愛着のある背番号6を要求したが、巨人の6は篠塚和典。
落合は篠塚に敬意を払い60番を背負った。
落合の息子福嗣くんが、篠塚に対して「パパに6番上げろよ!」と言ったという伝説があるが、既につけている番号を奪うというのは流石に気がひけるものだろう。
それを吉川光夫は奪ったのだ。
それも昨年のドラフト1位の選手から。
いくら1年目結果が出なかったとは言え、まだ1年しかたっていない。
大田泰示は6年も待ってもらったのに、たっち1年結果が出ないだけで背番号を奪われるなんて、桜井俊貴にとっては最大の屈辱だろう。
背番号を奪われたということは、首脳陣に期待されていないこと。桜井俊貴は自分の立ち位置をこれで強く理解しただろう。
巨人はさらにFAでDeNAの山口、西武の岸の獲得を狙っているという情報もある。
吉川が入団し、山口、さらに岸まで入団したら桜井俊貴の居場所は完全に無くなる。
桜井俊貴は入団2年目にして早くも正念場。秋のキャンプでどらだけレベルを高められるか。来年の活躍に期待がかかる。