石川遼が米国男子ツアー復帰2戦目シュライナーズ・ホスピタルズ for チルドレン・オープンに参戦しているが、予選2日目は1ホールを残し日没サスペンデッドでホールアウトならず。
ただカットラインまで2打足りない状態で残る18番はパー4。
イーグル必須となれば予選落ちはほぼ確実だろう。
米ツアー3勝を上げた松山英樹との決定的な差は何なのだろうか?
石川遼と松山英樹
飛距離の差
松山英樹も石川遼も飛距離は出る方だが、両選手ともPGAツアーに入れば決して飛ばし屋ではない。
日本に来ると飛ばし屋のイメージが有る松山のドライビングディスタンスは、294.5Yで65位と平凡な数字。
石川遼も日本ではかなりの飛ばし屋の部類に入るが、アメリカに行けばみんな飛ばす。
もはや飛距離は関係ないだろう。
フェアウェイキープ率
石川遼の最大のネックは飛距離よりもフェアウェイキープ率。
2014~2015のスタッツを見ると松山英樹の65.2%全体49位に対して、石川遼は56.3%で156位。
この差はかなり大きい。
アメリカのトーナメントは総じて日本のツアーよりも足の長いラフが設定されている上に、絡みつくベント芝。
アメリカツアーではフェアウェイを外せばハザードと呼ばれることもあるが、やはり正確なドライバーショットは必須スキルになるのだろう。
松山の勝ち力
松山英樹は米ツアーで勝つために正確なドライバーショットとアイアンショットの他に、アプローチ力に磨きをかけた。
オフの間はアプローチの練習ばかりやっていたと語っていたが、今年その成果が着実に実を結んでいる。
アメリカツアーでは、グリーンは固く、ピンポジションも厳しい位置取りが多い。
ピンを避けグリーンの中央に狙っているようじゃとてもアメリカでは勝てない。
だけど狙えば狙うほどグリーンを外すこともそりゃ多くなる。
そんな時でも確実に寄せてリカバリする精神力と技術力が大事。松山はその重要性に気付き徹底的にアプローチ力を磨き続けてきた。
これが松山の勝ち力。
石川遼が勝つために
ただ石川遼も100ヤード以内のスキルであれば、決して松山に引けは取らない。それどころか世界トップレベルの引き出しと技術力を持っている。
ショートゲーム、パターに関しては絶対的自信のある石川遼が、米ツアーで勝つためにはやっぱり飛んで曲がらないドライバーショットを身につけるしか無い。
飛んで曲がらない、そんな理想的なドライバーが打てれば誰も苦労しないが、アメリカのトッププロは飛んで曲がらないを実現してしまう。
腰痛から復帰してまだ2戦目。
石川遼の復活劇はまだまだこれからだ。