秋季高校野球東京都大会決勝戦、清宮フィーバーにわく神宮球場は大騒ぎになった。
球場の外にチケットを求める行列ができ、その行列はなんと1キロ以上にも伸びていたそうだ。
まさに清宮フィーバー真っ只中だが、清宮はその期待に応えることが出来なかった。
5打席で5三振。まさかの光景に清宮を見に来たファンは絶句してしまった事だろう。
果たして清宮がプロ入りしたらどうなるのだろうか?
清宮の現在地
左投手対策
決勝の相手、日大三の先発はプロ注目の左腕桜井周斗。
伸びのあるストレートと切れ味鋭いスライダーは将来性抜群。
そしてその桜井のスライダーに清宮は手も足も出ない。
早実も事前に桜井対策を万全に立てていたようで、低めの変化球には極力手を出さないように!とのチーム方針だった。
しかしそんなチーム方針をキャプテンで主砲の清宮がことごとく無視する。
ストライクゾーンから低めにワンバウンドするようなスライダーに対し、清宮のバットは扇風機状態。
バットとボールは虚しいほど離れ、崩れるようなスイングで三振を繰り返す。しかも1度ならず2度、2度ならず5回も。
現時点の清宮は残念ながら一線級の左投手には、全く歯が立たない事が判明してしまった。
コレを見てプロのスカウトはどのような評価を下すのだろうか?
プロの評価
中学生時代から話題となっていた清宮幸太郎。
そんな清宮は順調に成長し、高校1年生時の甲子園で2本のホームランを放つ怪物ぶりを見せつけた。
しかし一部の球団ではドラフト1位としては難しいという評価も出ているという話を聞く。
まずは将来性。
清宮の身体はもう既にある程度出来上がっている感じもある。
今一線級で活躍している坂本勇人や柳田悠岐は、高校生時代ヒョロヒョロだったが、年々プロの体になり活躍していった。
だが清宮は既にガッシリとした体型をしている。これからの伸び代が少ないと判断されているのかもしれない。
もう一つは守備位置。
複数のポジションを経験させるため外野手として数試合出場しているが、本職はファースト。
ファーストは巨人の阿部慎之助のようなベテランや外国人助っ人に守って欲しいポジション。
高卒のまだ若い選手であれば、出来れば外野手とファーストどちらも守れるようになって欲しいところ。
だが外野手の守備は残念ながらバレンティンレベル。バレンティンほど打てるのならイイのだが、いきなりあそこまでの爆発を求めるのは厳しいだろう。
そして左投手への対応の弱さを露呈した清宮。ドラフトの評価は割れるかもしれない。
巨人は?
2016年のドラフトが終わったばかりで来年の話をするのもどうかと思うが、巨人は来年誰を指名するのか?
ここ数年弱気のドラフトを繰り返していた巨人だが、今年あえて競合覚悟で田中正義を指名した。
その勢いで清宮にも競合覚悟で指名して欲しい!
それだけのスター性のある逸材だから。
確かに守備位置の不安、成長度の不安、左投手への対応などいろいろあるが、これだけのスーパースターは向こう10年は絶対に出てこない。
松井がいなくなり、由伸がいなくなりスター選手不足、人気下降のチームを立て直すのは清宮幸太郎しかいない。