巨人へトレードされたハンカチ世代の吉川光夫は輝けるか?復活への道


巨人大田泰示との交換トレードで北海道日本ハムファイターズから巨人へ移籍した吉川光夫。

吉川は2012年14勝を上げたMVP左腕。

左の先発は田口しかいない巨人の台所事情にピッタリな投手。

果たして吉川は輝きを取り戻す事ができるのか?

吉川光夫

1988年生まれ組

吉川光夫は、2006年のドラフトで田中将大のハズレ1位として北海道日本ハムファイターズに入団。

そう1988年生まれのハンカチ世代なのだ。いやもうハンカチ世代とは呼ばずマー君世代と言ったほうがイイだろうw

この世代はまさに豊作の年。顔ぶれが凄すぎる。

ニューヨークヤンキースのエース田中将大。

ドジャースでローテーションを守り抜いた前田健太。

ショートで打率344という成績で首位打者を獲得した坂本勇人。

昨年トリプルスリーを獲得した柳田悠岐。

シーズン最多安打記録を更新した秋山翔吾。

そして日本シリーズのビールかけに参加すらできなかった斎藤佑樹。

吉川光夫も2012年MVPに輝いたんだから、ライバル達に劣らない活躍を見せているといえるだろう。

しかし2016日本シリーズでは吉川光夫の登板機会はなかった。

2012年から年々成績を落としているのだ。

復活への道

2012年に14勝5敗、防御率1.71という完璧な成績を残したが、その後2年間は屈辱のシーズンを送っている。

昨年は11勝を上げ、今年も7勝をマークしたが、日本シリーズに登板できないくらいの位置取りになっている。

そんな吉川光夫が巨人でローテーションに入れるのだろうか?

2012年のピッチングを見ると本当に素晴らしい。

ストレートは150キロを超え、打者の手元で伸びてくる。

カーブはえげつない曲がりを見せ、パ・リーグの好打者がことごとく腰砕けになるほどの切れ味だった。

しかしそんな吉川を攻略したのは何を隠そう移籍先の巨人軍。

2012年日本シリーズに進出した北海道日本ハムファイターズ。初戦の先発は当然MVPの吉川光夫。

大事な初戦吉川は気負いすぎたのか、いつもどおりのピッチングができず4イニングでKO。

そして2勝2敗で迎えた大事な5戦目。

ここでも日本ハムはエース吉川を投入するが、2イニングと持たずKO。

この日本シリーズ以来、吉川は完全に輝きを失ってしまった。

今年はシーズン途中でクローザーに転向させられるほど、吉川の立ち位置は微妙だ。

だが、勝てなかった2013年、2014年に比べてボールの勢いは良くなっているように感じる。

持ち玉も増え、細かい変化球を使えるようになっている。これならばもう一度輝くことは出来るのではないだろうか?

大田も環境を変えて心機一転。吉川も環境を変えて心機一転し完全復活して欲しい。

田中将大、前田健太に負けていられない。田口を押しのけて左のエースになる姿を今から期待している。