松山英樹が世界ゴルフ選手権シリーズHSBCチャンピオンズで優勝。
世界ゴルフ選手権シリーズは、日本人どころか東洋人で初の制覇。
海外ツアー3勝目で丸山茂樹に肩を並べた。まだ24歳という若さで恐るべき強さを見せつけている。
世界ゴルフ選手権シリーズ
23アンダー
日本オープンを優勝し、CIMBクラシックでは2位。その好調さをそのまま維持して臨んだHSBCチャンピオンズ。
松山英樹は初日から絶好調。2日目でトップに立ち3日目も3打差でトップをキープした。
注目の最終日、TVをつけるとそこには驚愕の数字が。
松山英樹8打差で現在トップ。8打差?世界のトッププロが集う大会で8打差って?どんだけぶっち切ってるんだよ!
もはや日本人云々ではなく世界でも完全にトップクラスだということを完全に証明する形になった。
圧巻なのが最終ホール。
右側に池が広がるパー5。
1打目は果敢にドライバーを握り一人悠々とフェアウェイキープ。
そして2打目。2位とはその時点で7打差がついていた。
手前に刻んでパーでも最悪ボギーでも楽々優勝だがウッドを握りツーオンを狙う。
しかし2オン狙いのショットは右にそれ、なんと池ポチャ。
池の手前からドロップし次のショットで4打目。もちろんこれを乗せきれなくてボギーでも十分優勝なのだが、蘇るマスターズの悪夢。
最終日トップで回っていたジョーダン・スピースがティショットを池に入れ、打ち直しのショットも池に。
世界ランキング1位の選手でも大事な場面でそんなミスが出る。それがゴルフ。
だから刻めば良かったのに・・・と思った次の瞬間。松山は何もなかったかのように涼しい顔で4打目をグリーンに乗せる。
そして次のパットも涼しい顔でねじ込み、池に入れながら楽々とパーを奪い取った。
これでこの日もノーボギー。後続がついていけるはずもない強さだった。
2位には今年の全英オープンチャンピオンのヘンリック・ステンソン。4位にはメジャー2勝のローリー・マキロイ。
ビッグネームを従えて堂々の優勝だった。
好調なパター
今大会のビッグスコアを産んだのは絶好調のパター。
松山のスコッティキャメロンから放たれたボールは、面白いようにカップに吸い込まれて行く。
一時悩んでいたパッティングだが、ここ数試合かなり良い感覚を掴んでいるようだ。
松山のパターの特徴は、大きめのストローク。
回りから見てるとちょっと大きすぎるんじゃね?と心配になるが、距離をうまくヘッドスピードで調整しグリーンにアジャストしている。
今大会は少し重めのセッティングだったようで、松山英樹にとっては簡単なグリーンに感じたらしい。
世界ランキングもジャンボ尾崎以来の10位に入ったが、今大会の優勝でさらに上昇するだろう。
もう日本人のメジャー制覇は遠い話ではない。松山英樹の前に確実に迫ってきている。