4番打者の成長を見守りたいOK(岡本・清宮)砲は実現する


早稲田実業学校の清宮が高校通算72号ホームランを放った。

小学生時代からマスコミに取り上げられていたスーパー高校生も来年3年生。

今年の今頃はドラフトでどこが清宮を指名するか?空前の清宮フィーバーに湧いている頃だろう。

果たしてここのところ守りのドラフトを続ける巨人は、何十年に1人の逸材を黙って見過ごすのだろうか?

ONの呪縛

ONを知っている世代

もはや歴史の授業なのか?と思えるほどONは昔のものになりつつある。

派手なプレイで観客を虜にした長嶋茂雄。豪快なホームランで記録を残し続けた王貞治。

この歴史的2大スターが1つのチームにいたのだからそりゃ当時は大騒ぎだっただろう。

今のセ・リーグで言えば筒香と山田哲人が3番4番を打っているようなもの。

しかも当時の娯楽的スポーツと言えば野球しかない時代。

とはいえ、王貞治はともかく長嶋茂雄の現役時代を知っているプロ野球ファンはもはや数少なくなっているだろう。

長嶋茂雄が現役を引退したのは1974年。既に40年以上の歳月が流れている。

4番打者の成長

1つの球団のファンをしていて、伝説の打者を入団から引退まで見届ける事が出来ることは大きな幸せだ。

現役生活が約20年としたら、80歳まで活きたとして3人見届けられればイイほうだろう。

筆者は40代半ばのため物心ついた時には王貞治は、スーパースターになっていた。

そして原辰徳が巨人に入団した。筆者は原辰徳の大ファンなのだが、かなりの贔屓目でみても原辰徳が伝説の4番か?となるとこれは疑問符が残る。

なので巨人ファンとして入団から引退まで見届けることが出来た伝説の4番打者と言えば松井秀喜だ。

甲子園で5打席連続敬遠という漫画のような実績を引っさげ巨人に入団した松井を当時の長嶋茂雄は4番1000日計画と銘打って鍛え上げた。

その松井が順調に成長していき、そして名門ヤンキースの4番を努め、ワールドシリーズMVPに輝くほどのサクセスストーリーをずっと追いかけることが出来た。

これは同世代に生まれることが出来た幸せなのかもしれない。

しかしまだ人生は半分残っている。あと半分でもう一人4番打者を見てみたい。

OK砲なるか?

一人の候補はもちろん岡本和真。

来年で入団3年目。岡本がどこまで成長していくのか?真の4番になれるのか?注目が集まるが、それよりも期待したいのは清宮の入団。

もし岡本がレギュラーを掴み、そこに清宮が加わればまたあの頃のON砲時代の栄光が蘇るかもしれない。

そしてそのOK砲の成長を見届け、いずれ二人は引退し岡本和真が監督になる。

そして清宮は助監督から一度は監督になりいずれソフトバンクの監督へ。

まさにON砲が歩んだ道をトレースするような素晴らしコンビネーションを見ることが出来たらこんな幸せは無いだろう。

まだ2016年のドラフトも始まっていないのに来年のことを考えるなんて不謹慎極まりないが、清宮の打撃を見ていると妄想が止まらなくなってしまうのでそればかりは仕方ない。