男子プロゴルフツアー、ツアーワールド・カップは、最終日のプレーオフも日没サスペンデッドで月曜日に順延という形になってしまった。
最終日14アンダーで並んだのはリオオリンピック代表の池田勇太と韓国のソン・ヨンハン。
二人の熾烈なプレーオフは、4ホールを戦っても終わることはなく、翌日早朝から再度プレーオフが実施されることになった。
ゴルフ中継
額賀辰徳
日本屈指の額賀辰徳が3日目暫定でトップに立っていたが最終日はスコアを崩しツアー初勝利はならなかった。
額賀辰徳といえば屈指の飛ばし屋。
ドライバーの平均飛距離は350ヤードとも言われるほどの脅威の飛距離を誇る。
今回ツアーが行われた石岡ゴルフ倶楽部はトリッキーなホールが多いため、ドライバーを握る回数は少なかったため、ティショットではアイアンを握る姿も度々見られた。
しかしそのアイアンの飛距離がまたすごい。
2アイアンで260ヤード近く飛ばしてしまう。
ドライバーで打ってもその程度しか飛ばないプロがいると言うのに、飛距離だけは正に破格だ。
んがしかし、最終日トップタイに並んだのは池田勇太。
池田勇太は、男子ツアーで小柄な体格でそれほど飛ぶ方ではないが、4日間スコアをまとめて優勝争いに絡んでくる技術力は群を抜いている。
ツアーに勝つには4日間スコアを出し続けなければイケない。飛距離は大きな武器にはなるが、距離だけでは勝てないということをまた思い知らされる結果になった。
とはいえ、世界に十分通用する飛距離を誇る額賀辰徳。
もう一皮むけて松山、石川らと一緒にPGAにチャレンジするような器になって欲しい。
生中継
今回のツアーワールド・カップは、BS中継で生中継された。
日本のゴルフ中継は生放送ではなく、録画が普通になっていたが、やはりゴルフ中継は他のスポーツ中継と同じように生中継を増やさなければファンは獲得出来ない。
海外のメジャー大会などは、とても起きていられないような夜中や早朝に生中継されているが、多くのゴルフファンが眠い目をこすりテレビで超一流のプレイを堪能している。
日本ももっと生中継を増やすべきだろう。
インターネットやSNSが普及している現代では、スポーツの結果なんて知ろうと思えば、どんな方向からでも手に入る。
一旦結果を知ってしまったスポーツ中継ほどつまらないものはない。
野球もサッカーもオリンピックも結果がどうなるか分からない生放送だからこそ面白いのである。
今回はBSだったが、地上波で放送できないのなら、インターネット放送でもいい。ゴルフの放送は生中継が当たり前というような時代に早く転換していくことを強く願っている。