オリックスの金子千尋が、トークショーに出演し、ファンにいきなりの謝罪をしたそうだ。
それもそのはず、今年のオリックスは1軍も2軍も交流戦もパーフェクト最下位。
そして絶対的エースだった金子千尋も7勝9敗で防御率3.83。
七色の変化球を自在に操る金子は、32歳にしてもう限界を迎えてしまったのだろうか?
金子千尋
実績
社会人トヨタ自動車から自由獲得枠でオリックスに入団した金子千尋。
プロ入り前に発症した右肘の故障により1年間はリハビリ生活を過ごすが、2年目以降徐々に1軍での登板を増やしていく。
そして4年目には二桁勝利。2010年には17勝をマークし初のタイトルとなる最多勝を獲得する。
そんな金子のピッチングの特徴は洗練された七色の変化球。
150キロを超えるフォーシームを中心に、カーブ、スライダー、チェンジアップにスプリット、ツーシームに脅威のパワーシンカー。
金子いわく上に曲がるボールは投げられないが、水平線から下の180度すべての方向に曲がるボールを操りたい。
しかも大きく曲がるボールではなく、バッターの手元で少しだけ曲がるボールを投げたいとのこと。
つまり左、左斜め下、真っ直ぐ、下、右斜め下、右という全方向に曲がるボールを投げられると言っているらしい。
驚異的なボール操作能力だ。
壮絶な奪い合い
そして2014年、16勝5敗、防御率1.98というマーベラスな成績を残した金子の壮絶な争奪戦が始まる。
国内FA権を取得したが、まだ海外FAには2年かかる。
となればメジャーに移籍するにはポスティングしかない。
いやどうやらポスティングはしないらしい。ということは国内FAか?
となればどこが獲るんだ?ソフトバンク?阪神?巨人?中日?
様々な憶測を呼んだが、結局FA宣言してのオリックス残留。なんだかなぁ、という予想すらしなかった結果で金子はオリックスに残留した。
どうやら右肘に不安があったようで、金子はシーズン終了後右肘のクリーニング手術を受けることになる。
低迷期
その後の金子は、完全に低迷期を迎えている。
2015年大型補強に成功したオリックスは、エース金子が復帰すれば優勝争いだ!と言われていたが、オリックスはエース金子と一緒に沈んでしまった。
そして今年もオリックスと一緒に沈んでいる金子。
あの快刀乱麻のピッチングはもう見ることが出来ないのだろうか?
今年の金子のピッチングを見る限り、貧打の巨人ですら打てそうな気がするほどキレが無くなっている。
もう金子は限界なのだろうか?
まだまだ32歳の金子は来年あの輝きを取り戻し、オリックスを浮上させることが出来るのか?
オリックスの命運は、金子の復活にかかっている。