クルーズ懲罰で1軍登録抹消このままクビにしてもいいか?


巨人の高橋由伸監督が重大な決断をした。

セカンドのレギュラー、ルイス・クルーズの1軍登録を抹消。これでクライマックスシリーズは絶望。

巨人は攻守、強打の内野手を失うことになるが、この決断は正しかったのだろうか?

ルイス・クルーズ

無気力プレイ

由伸監督がクルーズの抹消を決めた理由は、度重なる無気力プレイが改善されないことのようだ。

1塁への全力疾走を怠り、チームの士気を下げるプレイは言語道断。

プロの選手、1軍のレギュラーたるもの出場している以上、常に全力でのプレイが求められる。

しかし、特に後半のクルーズは無気力プレイが目立つようになった。

バッティングは元々ムラがあるタイプだが、今年もその傾向は変わっていない。

81試合の出場でホームランは11本、長打率は4割超と長打力は魅力だが、打率は252。

ギャレットよりも下である。

しかも得意の守備も後半戦は「?」と感じるプレイが多かった。

捕球する技術力、スローイングへの移行の速さ、スナップスローのスピード、バックハンドトスの精度などなど守備力という面では間違いなく超一流。

だが判断力の悪さを差し引くと守備力にもハテナマークがつく。

しかしこの判断力も無気力プレイから来るものなのだろうか?

2年契約の弊害

外国人プレイヤーで日本で本当に優勝したいと思ってくれる選手はごくわずか。

特にメジャーを経験してきた選手達は、レベルの低い日本野球界ではチームプレイよりも個人技に走りがち。

クルーズはまさにその典型と言える選手なのかもしれない。

それともう一つのネックは、複数年契約。

外国人助っ人の中には、日本野球界は単なる出稼ぎとしか思っていない選手も多いのだろう。

一昔前、ロッテで活躍したヒルマンを獲得したが、肩の違和感という言葉を繰り返し、結局巨人ではほとんど投げることが無かった。

今年のマイコラスも複数年契約。

ちょっと活躍して複数年契約を勝ち取った選手は、契約最終年にならないと尻に火がつかないのだろう。

もういい加減契約に関しては考えなければダメだよ。

クルーズの去就

ロッテ時代もあっちが痛いこっちが痛いと休みがちだったクルーズ。

今年はさらにイタイイタイが悪化したのか、81試合の出場に留まっている。

確かに二遊間を守れる、更に長打力があるクルーズという選手のスキルは魅力だ。

だがヒューマン的な部分は大いに疑問だろう?

このままだと来季も無気力プレイが続き、都合が悪くなればどこか痛くなるんだろう。

ここはチームとして断固とした態度を取るべきだ。

クルーズから誠意ある謝罪を受け、今後は契約に応じた目一杯のプレイを誓う誓約書でも取っておくべきじゃないか?

そうでもなければチームの規律が乱れる。

和を乱す選手は必要ない。

クルーズが改心しないのであれば、思い切ってクビを切る勇気も必要だ。