シーズンが終わり各球団から今年も戦力外通告が出される季節になってきた。
この時期になると、あぁあの選手も結局ダメだったか。えっ?あいつも戦力外?ともう一花咲かせることが出来なかった選手達を思い切なくなってくる季節でもある。
そんな中DeNAの戦力外リストにこの男の名前があった。元巨人の久保裕也だ。
久保裕也
巨人時代
久保裕也は、2002年のドラフトで巨人に入団。
当時は自由獲得枠というのがあった時代のため、かなり自由に選手を獲得することが出来た。
この年は自由獲得枠で木佐貫洋、久保とかなり豪華な指名だったことを覚えている。
そしてプロ入り後初年度から1軍に定着。
だが当時の久保ってなんかパッとしない投手だった。
同期の木佐貫は、150キロ超のストレートと鋭いフォークを武器に二桁勝利を上げて見事新人王に輝く。
一方の久保は6勝7敗。
ストレートが特別早いわけでも無く、変化球がメチャメチャ切れる訳でもなく、ある意味よくまとまってはいるんだが、大きな特徴のない投手だった。
その特徴の無さからなのだろうか、先発では好成績を残せず3年目からリリーフへ転向。
リリーフ転向後は、まずまずの結果を残すが、チームは堀内政権から第二期原政権に移ったばかりの低迷期。
久保の活躍がチームの上昇に貢献することはなかった。
その後しばらく久保自身も低迷期に入ってしまうが、2010年突如として覚醒する。
当初は敗戦処理的な立場だったが、徐々に評価が高まり、シーズン中盤からは頼れるセットアッパーとして活躍。
なんとこの年79試合も投げていた。使い過ぎだろw
この頃からゆったりと足を上げるピッチングフォームに改造したことが功を奏したのか、安定感が抜群になった。
そして翌年が久保の現役生活最高潮の年。
シーズン中盤からクローザーを任され、20セーブをマークし守護神として大活躍。
んがしかし、悲しいかなこの2年間もチームは3位。久保の活躍はなぜか優勝に結びつかなかった。
自由契約
右股関節の手術をしたあとは、あの安定感のある久保の姿が戻ることは無かった。
結局巨人では優勝シーズンに活躍すること無く戦力外に。
そしてDeNAに移籍。
しかしDeNA移籍後もあの頃の久保の姿をもう一度見ることはなかった。
自分が活躍した年にチームが勝てない優勝に縁のない男久保裕也。
一度くらい優勝が決まる瞬間のマウンドに居ても良かったのに。。
今年36歳の久保はどんな決断をするのかわからないが、今は長い間お疲れ様と言っておきたい。