中日ドラゴンズの監督は、二軍監督のガッツ小笠原の昇格かと思いきや、一転森繁和監督代行が監督に就任することになったようだ。
長いトンネルに入り込んでしまった中日ドラゴンズを立て直すには、若い世代の小笠原が適任かと思いきや、球団が判断したのは経験値のある森繁和代行による再建。
果たして森繁和監督は、強い恐竜を取り戻すことが出来るのだろうか?
森繁和
第一期西武黄金期
森繁和と言っても最早若い世代の人達は現役時代を知らないだろう。
それもそのはず御年61歳。
楽天の梨田監督よりは年下だが、40代が中心となり若返っている監督勢の中では長老の部類だ。
若い世代は単なる見た目が恐い、その筋のオッサンなんじゃないか?思っているのかもしれないが、実はすごい人なのだ。
森繁和は、クラウンライターライオンズが西武ライオンズになり、その西武ライオンズからドラフト1位の指名を受け入団。
広岡監督時代にストッパーに転向し優勝に貢献。
第一期の西武黄金時代の礎を築いた存在と言ってもいいだろう。
その後引退後は、日本ハムファイターズ、横浜ベイスターズでコーチを歴任し、落合監督就任と同時に中日ドラゴンズの投手コーチに。
落合監督は投手のことはわからないから全権を預けていると、全幅の信頼を受けて落合監督と二人三脚で強い中日ドラゴンズを作り上げてきた。
落合政権時代は、一度もBクラスに沈むことが無かった。その守りの野球を支えた森繁和投手コーチの能力は絶大だったのだろう。
低迷期
しかしここ数年の中日ドラゴンズは、球団史上始めてと言ってもいいくらいの暗黒時代を迎えている。
今年は現時点でブッチギリの最下位。
これで4年連続Bクラス。
ベテランは枯れて始め、若手は育たず、中堅どころはFA移籍を示唆している。
まさにどん底状態の中日ドラゴンズ。
このチームを立て直すには、2~3年は間違いなくかかるだろう。
森監督本人も、次にバトンを引き継ぐための役割。と会見で述べている。
あえて火中の栗を拾いに行く覚悟なんだろう。
んがしかし、ここ数年チームを立て直せなかった人材が、ここまで落ち込んだチームを何とか出来るのだろうか?
落合GMは既に求心力を欠き、任期満了での退任という声も聞こえてくる。
森監督は、そんな落合政権時代の臭いをプンプンと漂わせている人材だ。
もはや中日ドラゴンズは、過去の栄光を捨て、落合監督黄金時代の幻想から離れるべきではないだろうか?
そのためにも森監督ではなく、若い世代に切り替えた方が復活は早い気がする。
もちろんガッツ小笠原が適任かどうかは分からないが、少なくともチームが生まれ変わろう!としている意図は選手に伝わるはずだ。
森監督の経験が勝るのか?若い力が必要なのか?
来季の中日ドラゴンズはどこまで復活できるのか?森監督の手腕に注目が集まる。