巨人が延長12回小林誠司のサヨナラタイムリーでようやく2位を確定させた。
一時は首位ともゲーム差が離れ、3位ともゲーム差が離れ、ポツンと離れ小島のような位置になり、変なモチベーションでの戦いになったが、最後な尻に火がつき多少は盛り上がったのでは無いだろうか?
しかし深刻なのは観客動員数。一昨日の中日戦ではついに3万人を割り込むようになってしまった。
このまま巨人離れは続いていってしまうのだろうか?
巨人離れ
地上波放送
かつて日本のプロ野球界は、巨人頼みの経営だった。
プロ野球の地上波放送といえば、巨人戦だけが全国で流れ、日本全国に拠点を持つ親会社の読売新聞効果もあり、巨人ファンは全国に分散していた。
地上波放送でも巨人戦と言えば安定して高視聴率を稼げる優良コンテンツ。
各球団も巨人戦に慣れば客が入るし、テレビでも放送されるし巨人様々。当然巨人もハナが天狗になり、球界の盟主なんて言葉を使いワガママし放題。
んがしかし、次第にプロ野球の地上波放送は優良コンテンツからお荷物番組に格下げされていく。そして地上波放送は完全に無くなってしまった。
テレビというメディアを使い全国区の人気を誇っていた巨人の勢力が徐々に弱まり、台頭してきたのは地元に密着した経営方針の球団。
阪神は元々関西人には根強い人気を誇り、関西気質の人には全国的な人気を持つ。
そしてカープ女子の名を広めた広島カープ。
北海道に始めてプロ野球球団を作った北海道日本ハムファイターズ。
福岡に拠点を移し、九州のファンを根こそぎ持っていった福岡ソフトバンクホークス。
東北に始めて球団を作った楽天ゴールデンイーグルス。
球団経営は地域密着型が有利になる時代に変わっていってしまった。
時代に取り残された巨人軍
古い時代の名残からか、まだ人気球団の地位は何とか保っている巨人だが、シーズン終盤2位争いをしている状況で、観客3万人割れは正直あり得ない事態。
未だ古い球団経営から脱却できない巨人は新たなファンを獲得できずにいる。
小粒なドラフト戦略のせいなのか、大谷や山田のような話題を呼ぶスター選手も育成できていない。
さらに昨年からメディアを騒がせたのは、明るいニュースではなく賭博に絡む暗いニュースばかり。
このままでは巨人戦はいつも満員どころか、毎日スカスカなんて最悪な事態も訪れるのかもしれない。
高橋由伸監督が掲げた今年のテーマは「一新」。
残念ながら今年の巨人は一新どころか、停滞にしか見えなかった。
来年こそ一新のテーマを再度掲げ、強い巨人、ファンに愛される巨人、新しい巨人軍の姿を求め再出発して欲しい。