中日ドラゴンズの谷繁監督の後任は、どうやらガッツ小笠原道大で確定路線のようだ。
現在2軍の監督をしている小笠原だから昇格というのは通常の路線。まぁ妥当だよね。
しかし巨人は小笠原道大を放出してしまって本当に良かったのだろうか?
小笠原道大
ガッツと呼ばれた男
高校時代ホームラン0本。プロなんて絶対無理と言われた男は、社会人で5年もの歳月を過ごした。
コツコツと努力を続け、ようやくドラフトで指名される選手に成長し、ドラフト3位で当時の日本ハムファイターズに入団。
入団後も努力を欠かさず、プロ入り3年後ようやく大ブレイク。
バントをしない攻撃的2番打者として定着し、一気に日ハムの主力選手にまで成長した。
その後首位打者2回、ホームラン王1回、打点王1回とう華々しい成績を収めFA宣言。
当時まさかガッツが巨人に来てくれるなんて・・と思っていたが、小笠原は主砲不在に苦しむ巨人に来てくれた。
ガッツのフルスイングは明らかに巨人を変え、巨人移籍後も4年連続3割30本を記録。
巨人にFAで移籍してきた選手の中で最も活躍した選手は小笠原で間違いない。
しかし、年齢からくる衰えからか2011年以降ガッツの成績は急激に落ち込む。
巨人在籍最終年は、ほとんどを2軍で過ごし、もうガッツは終わってしまったのか・・・と周囲は判断し始めていた。
2度めのFA
しかし、ガッツは諦めなかった。
40歳になり2度めのFA権を行使し、中日ドラゴンズに移籍。
中日移籍後は貴重な代打の切り札として活躍し、代打9打席連続出塁を記録するなど、完全とは行かないが復活を果たした。
落合GMの目は正しかったんだと、巨人ファンはがっかりしたものだった。
そして引退後は中日の2軍監督に就任してしまった。
あのまま巨人に在籍していれば、今頃由伸の補佐役になってくれていたかもしれないのに。
決して努力を怠らない、スター選手じゃなくても1軍で活躍できるという姿を若い選手に見せるには小笠原は必要な存在だったと今でも思っている。
中日は井端を放出し巨人に移籍させてしまったため、貴重な指導者としての才能まで巨人に持って行かれてしまった。
中日ファンに取って、巨人のユニフォームを着る井端の姿はあまり見たくないだろう。
小笠原・ラミレスのクリーンアップに熱中していた巨人ファンも、あまりガッツの中日ドラゴンズのユニフォーム姿は見たくない。
しかしガッツならここ数年低迷する中日を再び浮上させることが出来るかもしれない。
せっかく眠っていた竜が覚醒し目を覚ましたら来年ホントに厄介だ。