山口鉄也が大記録を達成した。
前人未到の9年連続60試合登板。もう神すぎる記録なのだが、今年のぐっさんは手放しでは喜べないだろう。
防御率はまさかの5点台とかつての輝きは色あせてしまっている。
そんなぐっさんの負担を減らすためにも左がもう一枚欲しい。
最終回にプロ初登板を果たした中川皓太は戦力になれるのか?
中川皓太
即戦力左腕?
東海大学出身の中川皓太は、ドラフト7位で巨人に指名された。
シーズン開幕前は1軍に帯同していたが、開幕前にファームへ落ちその後はずっと2軍暮らし。
イースタンでは6勝を上げ防御率も2点台と結果を出している。
そして満を持して1軍昇格したデビュー戦。ほろ苦いどころか激渋なデビュー戦となってしまった。
ロペスに2ランを浴びた後、連発で筒香にとどめを刺され1軍の一流どころの怖さをまざまざと思い知ったのではないだろうか?
だがたかが一回の結果にクヨクヨすることはない。
打たれたのはセ・リーグNo1のホームランバッター。
一度打たれたことよりも、その経験を糧にして今後に活かしてくれればそれでよい。活かせればなんだが・・・
中川の特徴
中川の最大の武器は右バッターのインコース、左バッターのアウトコースに鋭く決まるクロスファイヤー。
独特のリリースポイントからなんだろうか、えげつない角度がついて右打者の懐に食い込んでくる。
かつての中日ドラゴンズの絶対的クローザー岩瀬を彷彿とさせる球筋だ。
この球がズバズバと決まればそうそう打たれるものではない。
んがしかし、まだまだ制球と変化球に課題は山積みだ。
9/23に打たれた球はすべてベルトより上の高めに来ている。
今後中川が先発で勝負するつもりなのかどうかはわからんが、ゲームの終盤戦で投げるつもりなら、あんな高めばかりに行っていたらまず通用しない。
ぐっさんは競った試合こそ絶対に高めに抜けないように制球していた。
あとは変化球の精度とバリエーション。
中川がメインに投げているのはスライダーなんだろうか?
曲がりが大きくタイミングを外すには有効なのかもしれないが、カーブのような軌道を描く。
ロペスにホームランを打たれた球は恐らくスライダーなんだと思うが、ぼんやりとした軌道を描き、真ん中に吸い込まれていった。
右打者には美味しいボールに見えただろう。
ぐっさんは鋭く曲がるスライダーとチェンジアップ、そして左バッター向けのシュートで一時代を築いた。
中川の投げ方だとシュートは難しいのかもしれないが、あのクロスファイヤーを活かすならシュートは身につけるといいんじゃないか。
いずれにしろ、1軍に定着するにはあと一つ何かが欲しい。
来年に向けてもう一つの武器を磨き、来季は1軍に定着しぐっさんのフォローをしてあげてくれないか!頼むぞ中川くん。