消化試合になっても巨人の1軍のメンツは代わり映えしない。
スタメンもほとんど変化なし、ベンチ入りメンバーも吉川、寺内、大田、鈴木といったある意味不動のメンバー。
しかし一人だけ去年はほとんど目にしなかった名前がある辻東倫。
高卒で巨人に入団し4年目になる内野手だ。
辻東倫って
大型内野手
辻東倫(はるとも)は、よくあるプロ野球選手のように中学生時代からリトルリーグに通っていたわけでもなく、普通の軟式野球部だったらしい。
中学校の軟式野球部ってオレも所属していたが、大したもんじゃない。
そりゃ強豪校もあるのだろうが、大抵は趣味に毛が生えた程度。
辻も特に代わり映えのない生徒だったらしく、自分から積極的に訓練するほど野球にハマっていた訳でもないらしい。
それが高校進学後、メキメキ頭角を現し、1年生にしてショートのレギュラーの座を掴んだらしい。
その後高校通算36本のホームランを打った、大型の内野手だ。
高校時代の動画をいくつか見たが、高校生とは思えないような風格を持っている。
この手の内野手は巨人にはいなかったタイプだ。
セカンドは?
本職はショートなんだろうが、セカンドも守れる。
守備もそこそこ上手いらしく、バッティングは大物感漂う右投げ左打ちの内野手。
左打ちのセカンドと言えば、そうだよ篠塚和典タイプじゃん。
今巨人は左打者不足になってしまった。
センターは亀井か橋本が守っているが、もしセンターに大田を使った場合、ファーストの阿部慎之助とレフトのギャレット以外すべて右打者になってしまう。
ショート、セカンドを守れる左打者は記帳な存在だ。
ファームでは打率317と結果を出しているし、ホームランも4本。
まだ体格がプロの一線級からすると見劣るところもあるが、そのうち長打力もついてくるだろう。
セカンドの若手は山本との争いになるかもしれないが、将来的な大物感を醸し出しているのは辻の方かもしれない。
ショートが本職だから坂本がケガしたときのスペアにもなる。一石二鳥じゃん。
一軍の投手に慣れさせるためにも、緊張した雰囲気に飲まれないようにするためにも、クライマックスシリーズまで辻を外さないで試してみたらどうだろうか?
辻が一人前に育ってきたら、坂本と黄金の二遊間を10年近く形成出来るかもしれない。