北海道日本ハムファイターズの大谷翔平が日本最速を更新する164キロを記録。
久しぶりに投手として復帰した大谷だが、一体どこまで球速を伸ばしていくのか興味があるが、不思議なのはその快速球が弾き返されてしまうこと。
今回の164キロもつまりながらも糸井にライト前へ運ばれている。
一体なぜ164キロの快速球は打たれてしまうのだろうか?
160超の速球
160キロ台
メジャーリーグでは100マイルを記録する投手はそれほど珍しくないが、日本では数人しか160キロの高みに到達していない。
日本プロ野球というくくりで言えばクルーンやマシソンが計測しているが、日本人となると大谷、伊良部、由規くらいしかいない。
WBCでダルビッシュが161キロを計測したことがあるが、日本人にとってはそれほど難しい数字なのだ。
しかし160キロを超えたからといってバッターは手も足も出ないということでもないようだ。
現に大谷の164キロも打たれているし、伊良部の158キロも清原にファールされていた。
いつも大谷に厳しいツンデレ監督栗山も打たれたら意味が無いと辛口コメントをしているほど、なぜか最速の球は打たれてしまう。
160キロよりも
今回糸井に打たれた164キロはいわゆる逆玉と言われるボール。
キャッチャーはアウトコースへ構えていたが、大谷が投じたボールはインコースのベルト付近へ。
左打者の糸井にとっては、最も手が出やすいコースに来たのが幸いしたようだ。
やはりいくら早くてもコースが甘ければプロの特に糸井クラスの一流の打者なら対応出来るということ。
その昔ロッテの伊良部が日本人最速を記録したボールも、清原がすべてファールで逃げていた。
確かに押し込まれてはいるが、コースが甘ければ打たれてしまう。
投げる方もプロなら打つ方もプロということなんだろう。
日本最高のストレートは?
と考えれば投手の魅力はストレートの速さではなく球質なんじゃないだろうか?
メジャーで長年活躍している上原浩治は、140キロそこそこのストレートでメジャーの打者を押し込んでいる。
もちろんスプリットとのコンビネーションが抜群だからという事もあるのだろうが、上原のフォーシームはスピン量が半端ないからメジャーでも通用するのだろう。
しかしストレートだとわかっていても打てない魔球のようなストレートを投げている投手がいた。
それは阪神タイガースの藤川球児。
全盛期の藤川の火の玉ストレートは、痛打されるシーンを見たことがないくらい凄まじかった。
藤川のストレートはスピン量が多く、手元で伸びる球質のためキャッチャーミットに入るまでスピードが落ちない最高のストレートだった。
大谷の160キロは確かに凄いが、わかっていても打てない!というレベル、火の玉ストレートのようなボールを栗山監督は望んでいるのかもしれない。
優秀な指導者に恵まれて大谷は幸せだw