セ・リーグの優勝はほぼ広島カープで決まり、あとはCS争い。
一方のパ・リーグはソフトバンクと北海道日本ハムが熾烈な優勝争いを繰り広げている。
そんな中、すっかり蚊帳の外の放り出されたオリックスバファローズ。
今年オリックスの糸井嘉男がFA権を獲得するが、果たして糸井はFAを行使して移籍するのだろうか?
糸井嘉男って
涙のトレード
糸井はそもそも自由獲得枠で入団した大型の投手だった。
最高153キロを誇る速球は魅力的だったが、投手として大成する事は出来ず、打撃センスと走力、強肩を買われ野手に転向。
入団5年目でレギュラーに定着した糸井は、毎年3割以上の打率をマークするなど、日本ハムの中心選手になっていた。
大きな身体と卓越した打撃センス、強肩、俊足となればメジャーからも注目される。
本人もポスティングでのメジャー移籍を視野に入れていたようだ。
そしてそこに流れたビッグニュース、オリックスへのトレード。
チームも優勝し、球団にも恩義を感じていたのに、突然のトレード通告。
当時の糸井は現実を受け入れることが出来ず、大きなショックを受けたらしい。
あのダルビッシュも「糸井さんトレードとかありえん」というツイートを残すほど、久しぶりのビッグニュースだった。
しかし、トレード先でも糸井は輝き続けた。
2014年には首位打者を獲得。
昨年は不調に苦しんだが、今年はここまで打率305。苦しむチームの中糸井一人が気を吐いている。
FA戦線
昨年優勝候補だったオリックスは見事に撃沈した。
その勢いそのままに今年もチームは低迷を続けている。
なかなか調子に乗れないチームに対して、糸井のモチベーションは上がり切らないのかもしれない。
そうなればFA移籍という可能性も無くはないだろう。
んがしかし、糸井がFAしたら獲得しに行く球団は阪神だけなんだろうか?
FAで大物を次々に獲得した結果、育成が追いつかず低迷期を経験した巨人は、近年FA市場に積極参加しない。
今更ながら3軍を作りなんとか育成しようともがいている。
FAで獲得した選手の人的補償で取られた選手が活躍してしまうジレンマもあるのだろう。
そうなれば、糸井レベルを獲得する球団は阪神しかいない。
阪神はFAでの大物やメジャー帰りの日本人獲得に積極的に動いている。
その姿勢がいいか悪いかはわからないが、日本のFA制度を有効に利用しているのは間違いない。
巨人も育成という姿勢はイイとは思うのだが、大物の獲得には以前のように積極的に動いてもイイんじゃないだろうか?
もし糸井が来てくれたら外野の穴がすっぽり埋まる。
ガッツ小笠原のようにチームを変えてくれる存在になると思うのだが。