何気なくnews everyを見ていると「東京ドームが大変なことになっています」との実況中継。
何が起こったんだ?と思ったら、3回裏いきなり出た村田の3ランホームラン。
ウホホ、田口の調子も良さそうだしこりゃ今日は楽勝ペースだ。
今日勝てば、まだ多少は楽しめるんじゃね?と思っていた2時間後、奈落の底に突き落とされてしまった。
繰り返す悪夢澤村拓一
逆転劇
3回の4点以降、パタリと止まってしまった巨人打線。
一方4点くらいのビハインドはなんとも感じない不感症打線の広島カープはジワジワと追い上げる。
小刻みに点を重ね、引きずりだした巨人の筋肉守護神澤村拓一。
そうあの奇跡のルーズベルトゲームの再現とばかりに広島打線は澤村に噛み付く。
一度やられている手負いの筋肉クローザーは、脆かった。
まるで何も抵抗できない子犬のように弄ばれ、またも逆転を許してしまった。
これで9ゲーム差、マジックも18。もう絶望的だ。
負けてはイケない試合
先発が試合を作り、先制、中押しと点を重ね、経験豊富な救援陣で逃げ切る。
これが王道の勝ちパターン。
このパターンにハマった試合は、極力落としてはならない。
ただ1年間のシーズン、そりゃ勝てる試合を落としてしまう事もある。
だがこの試合は負けてはいけないという試合を何試合も落としていたら、優勝に辿り着くことは出来ない。
しかもそんな試合を、目下の相手首位広島相手に2試合もしていたら優勝なんて遠のくばかりだ。
澤村が悪いのか?
だからといってキン肉マンだけを攻めるわけには行かない。
3回以降点が取れなかった打撃陣、ビシっと抑えられなかったマシソンも不甲斐なかったと言わざるをえない。
しかし、終わりよければ全てよしなんて言葉が日本には蔓延しているように、最後の最後を締めるクローザーは、いつも一人で責任を負わされるモノ。
なんて因果な仕事だろう。
孤独なレース
これで首位広島とは9ゲーム差。
下を見ると3位DeNAとは7.5ゲーム差。
上も下も遥か彼方に離れてしまった。
優勝の望みは消え、CS争いの盛り上がりもない。
ここから先は、何の目標も無い孤独なレースになるかもしれない。
CSに向けて戦力を整えるのか?
思い切って若手主体に切り替えて来年を見据えていくのか?
新人青年監督の高橋由伸には苦渋の選択が迫られる。
常勝巨人、常に勝つことを命じられた球団の新人監督はこれから先どんなタクトを振るのだろうか?
どちらにしろ、無理を言って監督をやってくれた由伸の決断を誰も批判はしないだろう。