マーリンズのイチローのヒットが止まっている。
メジャー通算3000本安打まであと2本と迫りながら寸止め状態が続く。
代打での出場が多いため、たった2本でも足踏みしがちだが、達成はいつになるのか?
日本だけでなくメジャー球界も注目を集めている。
イチローの評価
今年中の達成
思えばイチローの3000本安打は今年中の達成は難しいのでは?と開幕前は言われていた。
今年もイチローの立ち位置は第4の外野手。
レギュラーメンバーを休ませるため、若しくはレギュラーメンバーに怪我人が出た時のため、つまりパーツとしてはスペア。
スペア的役割のため出場回数は減るだろう。
しかも年齢に打撃面の衰えは隠せない。
昨年の成績はメジャー移籍後最低の打率229でヒット数は91。
これでは今年中に日米通算でピート・ローズの記録に届いても3000本は厳しいのでは?との評価だった。
が、今年のイチローはそんな評判を大きく覆し、7月後半にして3000本まで後2本まで迫ってしまった。
常に世間の評価を覆すイチローなんだから、3000本達成なんてもうあとちょっと。
恐らくサラリと達成してくれるだろうから、その時をゆっくりと待とうじゃないか。
世間の評価
思えばいつもイチローは世間の評価を実力で見返してきた。
今では日本だけでなく全米中に広まった「ichiro」という登録名も当時は相乗り的PRだった。
イチローの才能にいち早く気付いた当時オリックスの故仰木監督が彼を売り出すために利用したのはパンチ佐藤。
実力はイマイチだが、人気だけはバツグンのパンチに相乗りする形で、パンチとイチローの二人をカタカナで登録させた。
当時無名だった鈴木一朗という選手の改名に多くのファンは「誰だよイチローって?」、とパンチに便乗して注目集めたいだけじゃん。という評価が多かっただろう。
んがしかし、イチローは実力で評価を見返し210安打という当時の日本記録を打ち立て、イチローフィーバーを巻き起こした。
メジャーに移籍した時もそうだった。
野茂英雄がメジャーで活躍し、日本人の投手はメジャーで通用するどころか十分戦力になる!と日本人投手の評価は一気に高まった。
しかし日本人の野手はまだ未知数。
体格的に華奢に見えるイチローが、全米を飛び回るタフなメジャーの野球と環境に適合できるのか?
むしろ疑問視のほうが多かった。
だがそんな評価もお構いなし。
メジャー1年目から首位打者を獲得し、守備ではレーザービームと称される送球を見せ、メジャーでも超一流であることを魅せつけた。
イチローって人の評価なんて気にしないように見えるが実は結構気にするタイプなのかもしれない。
そしてその評価を覆し、絶対見返してやるよ!という強いハートこそがイチローの一番の強みなんだろう。