田口で初戦をものにし、絶対に勝たなければならない首位攻防戦の先発はもちろんエース菅野。
しかし、広島の田中に2本のソロホームランを許し、マウンドを降りた。
珍しくベンチでグラブを叩きつけて怒りを露わにした。エースにはどうしても許せないピッチングだったのだろう。
投手の評価
防御率
昨日も負けたとはいえソロホームラン2本のわずか2失点。
防御率1.69のエースを攻めるわけにはいかない。打てない打撃陣が悪いのだ。
だがしかし、あえて菅野だから言わせてもらう。
打てない時こそ抑えてくれるのがエースなのではないだろうか?
現在菅野は6勝5敗で貯金1つ。
昨年は防御率は1点台だったが10勝11敗で借金1つ。
これは全て貧打の責任なのだろうか?
勝ち星よりも防御率
レンジャーズのダルビッシュは、24勝0敗という歴史的記録を残した田中将大の記録を見てこう評した。
24勝という数字は確かに凄いが、本当に評価すべきは防御率1.27という数字。
勝ち星は運に左右されるから。
いや確かにその通り。
例えば2対1で8回まで抑えていたのに、クローザーが炎上し逆転負けをしてしまえば先発の勝ち星はスルリと逃げていってしまう。
逆に5回まで5失点とあまり調子は良くないが、打線が爆発してくれて大量得点で勝利投手。
なんてこともある。
確かに勝利数よりも投手の最大の評価は防御率だろう。
それは否定しない。
だが、勝てる投手!こそ計算できる投手という側面もあるはずだ。
極端な話打線が序盤から爆発し大量10点を取ったら、投手は9点に抑えれば勝ち投手になれる。
逆に味方が1点しか取れない時は、0点に抑えれば勝利投手。
つまり1点でもいいから相手を上回る投球こそ、チームが求める勝てる先発投手なのではないだろうか?
防御率よりも貯金を作れる投手になってほしい。
ソフトバンクの和田は防御率3.27だが、10勝3敗で7つの貯金を作っているじゃないか!
・・と言っては見たがソフトバンク打線はチーム打率261で得点は403。一方の巨人打線はチーム打率247で得点はわずか319。
やっぱり打線の違いなんだろう。
あえて厳しい言葉を吐いてしまったが、やはり菅野を攻める人間は誰もいない。
悪いのはみんな打てないバッター達なのだから。