DeNA筒香がサヨナラ弾三冠争いのキーマンは意外な二人


DeNAの筒香嘉智が延長12回の死闘に決着をつけるサヨナラ弾を放った。

これで3試合連続ホームラン。しかも2本ずつというまさに確率変動モードに入ってしまったようだ。

ついに神山田哲人に1本差と迫り、山田の三冠そしどころか自身も三冠モードに入ってきた。

筒香嘉智が覚醒した理由

ビッグゲーム効果

奇しくもコチラの記事で筒香の覚醒を予測してしまったが、まさかここまであからさまな結果を見せるとは、彼の潜在能力には脱帽する。

ビッグゲームでの活躍は、時として選手を大きく成長させることがある。

昨年までDeNAの監督を務めていた中畑清も日米野球でホームランを放ち、その後のブレイクに繋げたことがある。

松井稼頭央もメジャーとの対戦でリトル松井と称され、その後自身もメジャーリーガーになるほどの活躍を見せた。

もちろん筒香の場合は、既にある程度の活躍はしていたが、オールスターの2発で自分の立ち位置をキッチリと把握したのではないだろうか?

山田か?筒香か?

セ・リーグを代表する右と左の大砲。

現時点の山田の成績は打率347、ホームラン29本、打点73。

一方の筒香は、打率328、ホームラン28本、打点66。

既にホームランだけでなく三部門で二人のマッチレースのようになってきている。

三冠を二人で分け合うのか、どちらかが独占するのだろうか?

今後二人の争いの鍵を握るのは、前後の打者だろう。

まず前の打者だが二人の前にランナーが出なければ当然打点は稼げない。

筒香の前を打つ梶谷だが、今年はイマイチ調子が上がらない。DeNAが波に乗れないのはその辺にあるだろう。

山田の前といえば当然去年の首位打者川端慎吾なんだが、まだ現在戦線離脱中。これは山田にとってもチームにとっても非常に痛い。

続いて後ろの打者。後ろの打者の調子が悪いと、どうしても勝負どころで敬遠されてしまう。

筒香の後ろは開幕からずっとロペス。ロペスはずっとまぁまぁだし勝負強いから簡単に筒香を避けることは出来ないだろう。

山田の後ろはバレンティン。今は川端がいないため山田の前を打っているが、やはり後ろにおいて睨みをきかせておきたいだろう。

年間60本打ったバレの姿を知っている選手は、さすがに山田を歩かせてバレンティンとの勝負を選ぶ勇気は無いだろう。

となればDeNAは梶谷の復調待ち、ヤクルトは川端の復帰待ちというところ。

意外とこの二人が山田・筒香のタイトル争いのキーマンになりそうだ。