スポーツ報知のサイトに巨人史上に残る大エース斎藤雅樹のコラムが掲載されている。
【あの時・G斎藤11連続完投】
http://www.hochi.co.jp/feature/TO001019/20160717-OHT1T50060.html
江川、西本、槇原、桑田、上原、菅野とオレが巨人ファンになってから見てきたエースは何人もいるが、斎藤雅樹こそ巨人史上最高の先発投手だったのではないだろうか?
斎藤雅樹の凄さ
斎藤が覚醒した理由
斎藤はハズレ1位で巨人に入団したが、その時の1位指名は早稲田実業で甲子園のアイドル的存在だった荒木大輔。
荒木氏には失礼だが、もしクジを引いていたら巨人の斎藤は無かったのかもしれない。
ただ斎藤が覚醒したのは、当時の藤田監督の「ちょっと腕を下げて投げてみろ」の一言。
オーバースローからサイド気味に変えてみたところカーブが大きく曲がり、それ以来サイド転向を決意したらしい。
ドラフト1位で入団した高校生を入団後すぐにサイドに変えるなんてことは、今の時代は難しいだろう。
ドラフト指名、藤田監督、そして時代、いろんな要素が絡み合い、あの大エースが生まれることになった。
決して破られない記録
今後絶対に破られないのではないか?という記録がプロ野球に世界にはいくつかある。
王の868本塁打。
金田の400勝。
福本の1065盗塁。
そして斎藤雅樹の11連続完投勝利。
この記録は今後破られる可能性は極めて低いだろう。
田中将大が24連勝という偉大な記録を打ち立てたが、完投数は8。
投手の分業制が進んでいるプロ野球では、完投勝利自体が減っているため、斎藤の記録を破るのは相当困難だろう。
負ける気がしない
あるイベントで当時同じチームだった仁志敏久がこんな発言をしていた。
「斎藤さんが投げる日はもう勝ちが決まり!というくらいの安定感だった。カーブなんてファミスタみたいな曲がりでしたから」
本当に当時見ていたファンも、正直負ける気がしなかった。
右打者はカーブを投げればバットはクルクル回るし、ストレートにはどん詰まる。
サイドスローなだけに左打者には多少弱みも見せたが、シンカーが決まっている時は左打者にもほとんど打たれなかった。
それくらいの安定感があった。
彼が投げれば今日は絶対に勝てる!という存在は、投手陣にも打者陣にも首脳陣にも圧倒的な価値をもたらしたことだろう。
現在の巨人のエース菅野も確かに凄みがあるし、菅野の日は勝たなきゃイケない!という雰囲気を出せる投手になってきている。
だが、しかし斎藤の足下にはまだまだ及ばない。
11連続完投勝利を超える記録を菅野には打ち立てて欲しい。