ニューヨーク・ヤンキースの田中将大がイマイチ軌道に乗れない。
8回無失点の好投を見せたかと思えば、次の登板では7失点。
ヤンキースのエースと呼ぶにはちょっと不甲斐ない成績と言われても仕方がない。
なぜ田中将大の好調は継続しないのだろうか?
田中将大の真の姿
田中の現状
日本で24連勝という記録を達成し、鳴り物入りでメジャーに移籍した1年目。
彼は圧倒的なパフォーマンスを見せた。
コースにキッチリと制球された4シームと正確なスプリットの組み合わせで、バッタバッタと三振を奪っていった。
しかしシーズン途中で右肘腱の部分断裂が判明し、シーズン途中でリタイア。
トミージョン手術は避け、PRP療法と呼ばれる処置を受け翌年マウンドに復帰した。
そして今年、万全の体調で望んでいるはずだがどうも波に乗れない。
中5日では完璧なピッチングを見せるが、中4日になると途端に崩れてしまう。なぜなんだろうと自分なりに考察してみた。
イメージチェンジの理由
昨年からイメージチェンジを目指していた田中だが、今年のピッチングは特に顕著になっている。
4シーム中心の投球から、微妙に変化する2シームとシンカーを中心に投球を組み立て、打たせて取るピッチングに変貌している。
見ている方としてはどうも物足りないピッチングに見えるが、田中がメジャーで活躍するために選んだ形なのだからそこは否定しない。
だが、イメージチェンジしなければいけなかった理由、どうしても波に乗れない理由は、やはり肘もしくは肩に痛みか違和感があるからなのではないだろうか?
今年巨人の菅野が完全覚醒し、圧倒的な投球を見せているが、その理由はオフのトレーニングと言われている。
しかし、菅野本人はトレーニングも確かにあるが、オフの間のトレーニングだけで上手くなったら全員20勝投手。
やっぱり今年調子がいい一番の理由は肩・肘に不安がないこと。思い切って振りきれるからと言っている。
昨年までは140キロ中盤だったストレートが今年は150キロを超える球も増えるようになった。
その理由はなんてことはない、昨年までは肩と肘に痛みや違和感があったからだそうだ。
となれば、中4日で輝け無い理由、イメージチェンジが必要な理由、波に乗れない理由は肘もしくは肩に痛みがあるから。と考えてしまう。
あれだけの契約金で、しかもメジャーでNo1の注目度を誇る球団に移籍した以上、多少の痛みは我慢しなければならない。
それは当然なのだが、もし痛みを抱えているのであれば早めに休養を取って欲しい。さもないと最悪の事態に・・・
という考えが杞憂に終わってくれることを心から願う。