本当にやって来た。
高知空港にあのマニー・ラミレスが降り立った。
中途半端なメジャーリーガーじゃない。首位打者、ホームラン王、打点王に輝いた通算本塁打数555本、通算打率3割超という驚異的な実績を残した男だ。
なんでそんな男が日本のしかも独立リーグ高知ファイティングドッグスにやって来たのか?
マニー・ラミレスは一体何を企んでいるんだ?
マニー・ラミレスの野望
なぜ独立リーグなのか?
高知ファイティングドッグス。確かにメジャーから復帰した藤川球児が一時的に所属した球団。
独立リーグにありながら話題を集める取り組みは欠かさない球団ではある。
とわ言っても独立リーグだ。選手の平均年俸は数百万円程度。若手の年俸は一般のサラリーマンよりも安いだろう。
残業代がつくわけでもないし、雇用保険や社会保険に加入している訳でもない。
ここ数年、ようやく日本の独立リーグも市民権を得つつあるが、まだまだ運営は楽ではないはずだ。
地域の協力なしでは成り立たないのが独立リーグという存在。しかもファイティングドッグスが本拠地としているのは、こう言ってはなんだが四国の高知県。結構な田舎町。
そんな田舎町の独立リーグでマニー・ラミレスはやっていけるのだろうか?
かつては年俸20億円近い金額を受け取っていた男だ。
もちろんマニーの待遇は他の選手に比べかなり優遇されているらしい。
住まいはホテルのスイートルーム。
練習は自由参加でいいらしい。
さらにさらに地元の回転寿司は食べ放題なんだとかw
ちょっと羨ましい待遇ではあるが、本国にいればその程度の暮らしは出来るだろう。回転寿司なんて腹いっぱい食べたって1万円もいかないし。
みんなが疑問に思っているマニー、君は一体何しに日本の独立リーグにやって来たんだ?
一部では野球殿堂入りを目指すための行動なんじゃないか?という声もある。
それとも将来的にNPBでプレーするのが目標なのか?
バリバリのメジャーリーガーが今さらNPBを目指すというのもピンとこない。
それじゃなんでマニーは日本にやって来たんだ。
一つだけ納得できる理由がある。
マニーはただ野球がやりたいだけなんだ。
さすがにいくら実績があるとは言え3年近くまともにプレーしていない44歳のマニーと契約しようというプロ球団はない。
マニー・ラミレスが気兼ねなくプレーできる。目一杯野球が出来る環境となるとそれほど多くない。
発展途上にある日本の独立リーグ。
ここなら大好きな野球を目一杯やることが出来る。野球がやりたい。ただそれだけの理由。本当はそんな純粋なものなのかもしれない。
野望なんて無い。将来的な展望なんて無い。殿堂入りなんてどうでもいい。野球界の発展?まぁそんな大袈裟なことは性に合わない。
子供の頃のように無心で白球を追いかけたい。それがマニー・ラミレスという男の本音なんじゃないだろうか。