天才と呼ばれた高橋由伸が、40歳で半ば無理やり引退させられ18代監督に就任した。
由伸監督は準備期間も無いまま監督業を務め、戦力不足が叫ばれる中なんとか2位に踏み止まった。
賛否は分かれるようだが、その監督手腕を評価する声も大きい。
もし今季覇権を奪い取ることができれば、その評価はさらに高まるだろう。
現在の年齢は41歳。高橋由伸は長期政権を保つことが出来るのか?
巨人監督
巨人の監督の数は?
巨人は球団創設80年を超えた老舗球団。
その中で高橋由伸は18代目の監督になる。
だが中島、長嶋、藤田、原の4人が2度監督を務めているため実質巨人の監督を務めたのは14人ということになる。
同じセ・リーグの横浜DeNAベイスターズは、1950年に大洋松竹ロビンスとして産声を上げ、チーム名はいろいろと変わったが、監督数は28人になる。
それだけ巨人は長期政権が多く、そしてまた監督になれる人材は本当にごくわずかなのだ。
長嶋、王のようなビッグネーム、原辰徳のような入団当初からの大スターでなければなかなか巨人の監督になることは出来ない。
監督になれる人
日本一に輝いた1981年のメンバーを見てみたい。
1981年は江川卓が全盛期の年。20勝を挙げ投手5冠を達成。
投手としては江川以外に沢村賞に輝いた西本、定岡、加藤初、角という好投手が揃っていた時代。
野手はキャッチャー山倉、ファースト中畑、セカンド篠塚、サード原、ショート河埜、外野は淡口、ホワイト、トマソン。
その数年後に青い稲妻松本、岡崎、吉村などがレギュラーに定着する。
これだけの豪華メンバーだが、巨人の監督になったのは若大将原辰徳ただ一人。
通常なら短かったが巨人一筋(一瞬阪神)だった江川、DeNAの監督になった中畑、悲運の天才吉村、名手篠塚あたりは監督を務めてもいい人材だが40歳の高橋由伸が監督をしている今、お鉢が回ってくることは無いだろう。
もし回ってくると知れば、その後のジェネレーション。
ヤンキースへ移籍した松井秀喜と桑田真澄あたりはもしかしたらチャンスはあるのかもしれない。
それでは、今のバリバリのメンバーたちはどうなのだろうか?
入団から生え抜きと言えば、阿部慎之助、長野久義、坂本勇人、菅野智之、内海哲也、山口鉄也等々。
彼らは巨人の将来監督になることはあるのか?
仮に慣れたとしてもこのメンバーから一人もしくは良くて二人。
それほど巨人の監督人事は限られた人材からの選手ということになる。
巨人に入団しレギュラーになれることだけでも凄いことだが、監督にまでなれる人って、ごくごくわずか。
何かに導かれたような人だけが巨人の監督になれるのだろう。