2016年巨人の大型補強はいつになく積極的だ。
昨年は賭博事件で大きく揺れていたかつての球界の盟主。
覇権を取り戻すためにも、高橋由伸を男にするためにも絶対必要な補強。
しかしその裏にはダイヤモンドの原石である才能を潰してしまう危険もはらんでいる。
キラキラのダイヤモンドの原石、岡本和真がこのままでは輝きを見せずに巨人を去っていった大田泰示のようになってしまう。
巨人の大型補強
マギーと陽岱鋼
オリックスからFA宣言をした糸井嘉男に見向きもせず、DeNA山口俊、ソフトバンク森福允彦獲りに走った巨人。
もうこのまま野手の補強は無いのか?と思われたところに、元楽天ケーシー・マギーを獲得。そして続けざまに陽岱鋼にも食指を伸ばしている。
仮に陽岱鋼まで獲得した時の巨人のオーダーはどうなるのだろうか?
1 陽岱鋼 センター
2 吉川尚輝 セカンド
3 坂本勇人 ショート
4 ケーシー・マギー サード
5 阿部慎之助 ファースト
6 長野久義 ライト
7 ギャレット レフト
8 小林誠司 キャッチャー
9 投手
岡本の守備位置は?
阿部慎之助は故障がちだが、来季は2000本安打まであと83本に迫っているためスタメンからは外しづらい。
となればサードを村田修一とマギーで併用し、調子のいい方、結果の出る方を使うのだろうか?
いずれにしろ今シーズン後半4番としてチームを支えた阿部慎之助は来季も安定した活躍が期待できる。
今シーズン完全復活しベストナインに輝いた村田修一もまだまだやれるだろう。
マギーは日本での実績も十分だ。
つまりファーストとサードは、3人で奪い合う形になる。
セカンドは吉川を入れてみたが、クルーズ、山本、片岡などがひしめく激戦区。とても未経験の岡本が入れる余地はない。
なので岡本は外野の練習もしている。
外野なら空いてるのか?
陽岱鋼を獲得したら長野と陽はレギュラー確定。
レフトのギャレットが結果を残せば、こちらも入り込めない。
控えも立岡、橋本、亀井と豪華な顔ぶれが並ぶ。この競争に勝つのも並大抵じゃない。
使わなければ育たない
松井秀喜は、1年目プロの壁にぶち当たったが後半出場試合数を伸ばし結果11本ホームランを打っている。2年目からはフル出場するようになった。
山田哲人は、1年目1軍での出場はなく、1軍の試合に出始めたのは2年目。3年目には94試合に出場し打率283という成績を残し翌年のブレイクに繋げている。
筒香嘉智は、1年目から1軍でホームランを打ったが、戦力になったのは3年目。打率こそ奮わなかったが初の二桁ホームランを記録している。
中田翔は、守備力が向上しないと1軍で使わないというチームの方針のため多少時間がかかった感があるが、3年目には65試合に出場し9本のホームランを打っている。
岡本和真にとって勝負の3年目となる。
内野も外野もガチガチに固められた戦力の中、どうやって岡本和真を起用していくのか?
高橋由伸監督は苦しい選択を迫られるだろう。