阪神タイガースに糸井嘉男がFA移籍、DeNAの山口俊も巨人移籍が濃厚と見られている。
そしてFAで大物を獲得した時、いつも話題になるのが人的補償。
阪神は誰をプロテクトするのか?巨人は誰をプロテクトするのか?
注目が集まるが、人的補償にそれほどネガティブになることはない。
人的補償で移籍した選手が大活躍したケースは殆ど無いからだ。
人的補償
赤松真人
FAの人的補償で最初にブレイクしたのは赤松じゃないだろうか?
赤松はドラフト6位で阪神タイガースに入団。俊足の外野手だったが阪神では芽が出ず。
新井貴浩のFA移籍の人的補償として広島カープに移籍。
広島ではほぼレギュラーポジションを獲得し、移籍初年度から規定打席に到達。
移籍3年目には打率285、盗塁20と立派な成績を残す。
だがリーグ優勝を果たした2016シーズンは、主に守備固めや代打、代走としての起用となっている。
馬原孝浩
ダイエー、ソフトバンクで長らくクローザーとして活躍した馬原。
しかし2012年は右肩の故障から一度も一軍のマウンドに立つことは無かった。
そして何という縁なのだろうか、ダイエーに入団し横浜、オリックスと渡り歩いた元同僚の寺原隼人のFA移籍の人的補償としてオリックスに移籍することになってしまった。
一年間一度もマウンドに立ってない投手を取るのはギャンブルだっただろうが、馬原は移籍2年目55試合に登板し完全復活を遂げる。
ただ活躍したのもその年だけ。結局1年間の活躍となってしまった。
一岡竜司
巨人ファンが最も悔しい思いをした選手は一岡竜司。
ドラフト3位で入団した若手の有望株だったが、広島カープから大竹のFA移籍に伴いやむなく放出。
そして移籍一年目見事才能が花開き、勝利の方程式の一角を担う。
だが無理が祟ったのか、シーズン途中で右肩痛を発症。
今シーズンも一時期の輝きは失っている。
脇谷亮太
巨人の貴重なユーティリティプレイするとして活躍していた脇谷は西武ライオンズの片岡治大の人的補償として西武へ移籍。
移籍2年目にレギュラーを掴み打率294というキャリアハイをマーク。
そして何の因果か今度は自身がFA宣言をして巨人へ移籍。
人的補償の選手は?
上記の選手以外にも小田幸平、晩年の工藤公康、江藤智などの選手が人的補償で移籍したが、皆大活躍というほどブレイクはしていない。
どうしてもこの選手だけは出したくないというリストから漏れた選手なので仕方ないのかもしれないが、人的補償で移籍した選手が大ブレイクする可能性はそれほど高くない。
あまり人的補償にナーバスになる必要はない。取れる選手は積極的に獲りにいくべきだ!