阪神タイガースの藤浪晋太郎が今オフにダルビッシュと共にトレーニングすることを明言した。
昨年は大谷翔平もダルビッシュ門下に入りトレーニングを積んだが、今年の大谷の活躍を見れば効果は一目瞭然。
もちろん大谷のようにすぐに結果が出る保障はないが、今年伸び悩んでいた藤浪にとってはいい転機になるのではないだろうか?
藤浪晋太郎の才能
大谷以上
二刀流で他を寄せ付けない圧倒的なパフォーマンスを見せている大谷翔平だが、投手だけの才能からすれば藤浪晋太郎の方が上なのでは?と筆者は常々思っている。
大谷の165キロは、オリックスの糸井に打ち返されたが、藤浪の150キロ台後半のストレートはなかなか打ち返せるものではない。
変化球も多彩に操れる器用さもあるし、7勝11敗と負け越すような投手ではないはずだ。
しかし今年は完全に自分を見失っていたように見える。
ライバルの大谷が投手としても打者としても別次元に行ってしまうような活躍を見せるが、投手一本の藤浪はなかなか結果が出ない。
結果を求めて腕を振り切ることが出来ない。自慢の直球が打ち返されるシーンも多くなり、自分のストレートに対して疑心暗鬼になってしまう。それで痛打される。まさに悪いスパイラルに陥ってしまっていた。
筋力増強
藤浪の特徴といえば身長197cmという長身だが、何よりもあの針金のような細い体と長い腕。
風の谷のナウシカの巨神兵を彷彿とさせるフォルムで、腕が巻き付くように振られてくる。
細身の体を存分に活かして、最大のパワーを生み出していた。
しかしそのスタイルに限界を感じたのだろうか?
肉体改造に着手して確実に成果を上げつつある大谷の姿を見て、自身もビルドアップの重要性を痛感したのかもしれない。
だが筋力増強に関しては賛否両論ある。マーリンズのイチローは必要以上の肉体改造に関しては疑問の声を上げている。
確かに藤浪のように細身の体を存分に活かして来たタイプにとって大きなギャンブルになるかもしれない。
筋力を上げることにより身体の可動域が狭まる可能性もあるし、イチローが指摘するように故障の確率も高まるかもしれない。
でも今のままではダメだ。
バッターとピッチャー両方やってる大谷が投手としての能力を高めているというのに、投手一本の自分が立ち止まっていてはイケない。という強い意志が突き動かしたのだろう。
ダルビッシュ塾ではウェイトトレーニングだけでなく、投球術やテクニック的な指導もあるらしい。
来年藤浪が硬い殻を破り阪神タイガースの不動の大エースになれるのか?大谷を超える日本最速166キロ、いやその上の170キロを出すことが出来るか?
来年の藤浪の姿を想像するだけでワクワクが止まらない。