熾烈な戦いとなった2016日本シリーズを制覇し、美酒に酔った北海道日本ハムファイターズ。
ビールを頭からかぶる大谷翔平には、各社の取材攻勢が続き、ほとんどビールかけに参加できてないんじゃない?くらいの大人気。
中田も西川も寿司職人レアードもみんなが大盛り上がりとなった。
しかしそんな盛り上がりの輪に一人入れない斎藤佑樹。そりゃそうだ。ハンカチ王子は喜んでいる場合じゃない。
斎藤佑樹は?
ビールかけ
北海道日本ハムファイターズ日本一のビールかけシーンを何度か見返してみたが、斎藤佑樹どこにいるの?というほど気が付かなかった。
リーグ優勝の時は、端っこで迷惑をかけないように参加していた痛々しい姿が写っていたが、日本一のビールかけではほとんどみかけなかった。
誰からも取材を受けることもなく、誰からも注目されることもない。残念ながらそれが斎藤佑樹の立ち位置だ。
V旅行拒否
シーズン終了後、優勝したチームには球団から恒例のお祝いV旅行が用意されるのが野球界の慣習だ。
もちろん日本一のでもV旅行は用意されているらしい。
そんなV旅行だが斎藤佑樹は、参加しなくてもイイんですよね?と尋ねるほど行く気が無いらしい。
V旅行を拒否して何をするのか?なんと秋季練習に参加し投げ込みやトレーニングにあてたいんだとか。
ようやくやる気が出たか!今さら遅ぇーよ!という声があらゆるところから聞こえるが、流石に後がなくなった斎藤佑樹に残された時間は長くない。
引退・戦力外を免れる最後の切り札は?
斎藤佑樹は、来年が入団7年目のシーズン。年齢も29歳の年を迎える。
身長176cmとプロでは小柄な体型は、プロ入り後に大きくなったようには見えない。
上半身も下半身もビルドアップされているわけでもなく、球速が上がったようには見えない。
そう斎藤佑樹は、もはや本格派の投手ではない。
コントロールと変化球のコンビネーションで打たせて取る技巧派として磨きをかけなければプロでは生き残れない。
ちょうど今年現役引退を決意した、同僚の武田勝のように丹念に低めをつくピッチングの精度を上げるしか無い。
ところが、まだ斎藤佑樹は自分の立ち位置が見えてない気がする。
目の前に165キロを投げる怪物がいるのに、速球派で勝負したいのだろうか?
斎藤佑樹が来年以降現役を続けるのであれば、もはや何かに特化しなければもう後はないのだ。
そんな彼がプロとして生き残るためには、コレ!という切り札が欲しい。
切り札とは何なのか?そう魔球を身につけるしか方法は無いんじゃないか?
魔球なんて無理に決まっていると皆思うかもしれない。
決してそんな事はない。
魔球1つでプロとして長年飯を食ってきた選手はいくらでもいる。
西武潮崎のシンカー、DeNA山崎のツーシーム、ヤクルト高津のシンカー、ヤクルト川崎のシュート、横浜佐々木のフォークボール、ヤンキースリベラのカットボール。
漫画のような魔球ではなく、コレだけは絶対に打たれない!という武器さえ身につければ斎藤だってまだまだ現役を続けられるはずだ。
今さら速球に磨きを!とかコントロールに磨きを!なんて言っても6年間出来なかったことが今さら出来るわけがない。
佑ちゃんボールと呼ばれるような特徴的な変化球を1つでも覚えれば、大舞台を経験してきたマウンド技術が必ず役に立つはずだから。