女子プロゴルフ日本女子オープンで史上初の快挙が達成された。
アマチュアの畑岡奈紗が17歳で初勝利。
かつて石川遼が15歳高校生でプロのトーナメントに勝利したが、畑岡奈紗はそれを上回るメジャー大会勝利という信じられない結果を残した。
30年に一度の逸材と呼ばれる彼女は、停滞している日本女子プロ界の台風の目になれるのだろうか?
畑岡奈紗
アメリカ航空宇宙局
まず彼女の場合、奈紗(ナサ)という珍しい名前に目が行くが、単なるキラキラネームではなく大きな意味が込められいてる。
名前の由来は、アメリカ航空宇宙局NASAから来ているんだとか。
人類誰もが達成できなかった月面着陸を成し遂げたNASA。
そんなNASAのように誰もが達成できないことを出来るようにとの願いを込めて名付けられたそうだが、本当に誰もが出来なかった偉業を達成してしまった。
プレイの特徴
高校生で17歳、身長は公表158cmと小柄な部類の畑岡だが、彼女の最大の武器は圧倒的飛距離。
日本女子プロゴルフ界でナンバーワンの飛ばし屋と言えば渡邉彩香だが、畑岡はその渡邉をオーバードライブしてしまう。
身体は大きくないが、身体の柔軟性と背筋力などが桁外れなんだろう。
深い捻転から繰り出されるハイドローは凄まじい破壊力。
タイガー・ウッズや石川遼がそうだったが、若いうちから頭角を現すためには、どうしても飛距離が必要。
細かい技術は年齢を重ねるごとに高まってくるが、飛距離だけは年齢を重ねても伸びるわけではない。
日本女子プロ
宮里藍や横峯さくらが日本を離れてから、日本人の女子プロゴルファーは大苦戦中だ。
イ・ボミを中心とした韓国勢を中心とした海外のゴルファーに、日本のトーナメントは草刈り場にされてしまっている。
この状況を打破するためには、日本人のスーパースターが必要だが、そこに現れた新星畑岡奈紗。
アマチュアで勝利を収めた畑岡は、宮里藍同様プロ宣言しトーナメントに参戦することが出来る。
畑岡がいつプロ宣言するかどうかはわからないが、日本のトーナメントを活性化させるには貴重な存在なのは間違いない。
ただ畑岡は、現在アメリカのトーナメント参戦も視野に入れているらしい。
テニスの錦織圭のように早くから世界に飛び込まないと、世界のトップレベルで活躍できないのは十分わかっている。
だが、数年は日本でプレーして女王イ・ボミとの壮絶な戦いを見せてからアメリカに旅立って欲しいという気持ちがある。
とはいえ、もう4年後に迫った東京オリンピックでメダルを取るためには、残念ながら彼女のような逸材は海外で磨かれるべきなんだろう。