パ・リーグの首位攻防戦は、北海道日本ハムファイターズが2連勝でついにマジック6を点灯させた。
残り試合は7試合程度になってきたため、数字的には日本ハムファイターズ有利になったが、日ハムはこの2連戦をスクランブル体勢で望んだため、これからの残し試合がキツくなる。
果たして日ハムはこのまま逃げ切れるのか?ソフトバンクが再度追い越す事が出来るのか?
ソフトバンクの成績
ソフトバンクが弱くなった?
昨年よりも明らかにチーム力が上がっているのは北海道日本ハムファイターズだが、ソフトバンクホークスのチーム力は落ちたのだろうか?
チーム打率は260、昨年は267なので多少下がってはいるが、大きく下落している訳ではない。
チーム防御率は、3.10で昨年は3.16なので投手力としては多少だが向上しているように見える。
しかし、大きく下がっている数字もある。
それはチーム本塁打数。
昨年のチーム本塁打数は141本だが、今年は107本まで本数を減らしている。
そのせいなのか昨年の得点数は651点だが今年は597得点。得点数は大きく下がっている。
やはりホームランの数というのは大きいのかもしれない。
昨年より30本も減った理由としては、メジャーに移籍してしまった李大浩の存在が大きいのでは?
李大浩
李大浩は韓国リーグのロッテに所属していた韓国球界のスーパースター。
三冠王を二度獲得するなど日本で言えば落合級の選手だった。
そんな韓国のスーパースターが日本にやってきたのは2012年。
んがしかし、李大浩の活躍には疑問を抱く関係者も多かったのではないだろうか?
その理由は、李承ヨプのトラウマがあるからだろう。
同じく韓国のスーパースターとして日本にやってきた李承ヨプは日本球界の投手のレベルと、大きすぎるプレッシャーに押しつぶされる形になり、本来の実力を発揮することはできなかった。
李大浩も同じ道を歩んでしまうのでは?と思われたが、李大浩はマイペースを貫き通した。
韓国時代は常に3割後半の打率を残していたが、日本に来たら2割後半からギリギリ3割。
日本人投手の変化球の精度に苦しんだ面もあるが、助っ人外国人という立場でもキッチリとした成績を残してきた。
そしてソフトバンクに移籍後は4番として機能し、昨年は日本に来てはじめて30本以上のホームランを記録。そしてメジャーへと旅立っていった。
今年30本近く減ってしまったホームランは、李大浩一人分ということになる。
純国産打線
現在のソフトバンクホークスの打線は純国産打線。
スタメンを眺めてみると良い選手ばかりで、育成の効果が出ているのはわかるが、あえてアラ探しをすれば大砲がいない。
今年のギータはマークがキツくなり大きく数字を落としている。
メジャー移籍を公言したが、残留した松田も去年ほどの勢いはない。
内川はそもそも大砲ではない。
となるとこの打線にはやっぱり李大浩は必要だったんだろう。
首位攻防戦も勝負を決めたのは、レアードの1発。
好投手が投げ合う大事な試合こそ、一発で流れが変わる。
残念ながら今のソフトバンクホークスには、その一発の怖さがない。
ソフトバンクホークスファンの李大浩がいてくれたら・・・という嘆きが聞こえてくるようだ。