DeNAがホセ・ロペスの豪快な3ランでサヨナラ勝ちを収め球団史上初のクライマックスシリーズ出場へ王手をかけた。
ロペスは、これでホームランもあと1本で30本にせまる29本、打点も85。助っ人外国人として十分な働きをしている。
やはり巨人はホセ・ロペスを放出してはイケなかったんじゃないだろうか?
ホセ・ロペス
自前の外国人
数年前巨人は自前で取ってきた外国人が全く機能しないため、他球団で実績を積んだ選手を金にモノを言わせて漁ってきた時期があった。
ラミレスやローズにマルチネス、グライシンガーといったあたりがその典型。
特に小笠原とクリーンアップを張ったラミレスの存在は大きかった。
そんなラミレスがさり、ひっそりと入団したのがホセ・ロペスだった。
実はロペスはメジャーでもそこそこ実績のある選手だが、巨人と契約する前の数年はほとんど実績がない。
巨人に入団が決まった時も、どの新聞も騒ぐこと無く、あれっ?こんな外国人いたっけ?という感じで巨人に在籍していた。
シーズン中
シーズンに入るとロペスは以外にもと言っては失礼だが、堅実な働きを見せてくれた。
打率3割をマークするバッティングとファーストの守備は鉄壁で、ゴールデングラブ賞まで獲得した。
そして最も輝きを放ったのが、あの伝説のシーン。
日本シリーズ第6戦、楽天が3勝2敗と王手をかけて臨む試合の先発は24戦無敗の田中将大。
しかも序盤から2点のリードを許す苦しい展開。
多くの巨人ファンは、もう終わったと思った試合をロペスの一振りが試合を振り出しに戻してくれた。
その後チームは勢いに乗り逆転勝利を収め、最終戦に望みを繋いだ。
あの無敗の田中将大から放った2ランは値千金という言葉そのものだった。
その後度々「バカ」発言で話題を集めたロペス。
翌年は今年以上に活躍するだろうと!と期待がかかっていた。
んがしかし、シーズン序盤は調子の良かったロペスだが、その後絶不調になり2軍に落ち、それからはアンダーソンがスタメンをはることになった。
阿部のコンバート
そしてその年のオフ、原監督はケガの多い阿部慎之助の打棒を活かすためにファーストコンバートを決断した。
その決断に押し出されるように放出されたのが、ファーストのホセ・ロペス。
ロペスはDeNAに移籍後、筒香の後ろのポジションをキッチリと守っている。
守備もうまく、日本にも適応している。チームメイトにも馴染んでいるナイスガイ。しかも勝負強く、結果も残す。
唯一の何点としては好不調の波が激しい部分くらいだが、その点だけに目を瞑れば優良外国人助っ人だ。
ロペス以降巨人は外国人助っ人獲得に苦労している。
外国人の獲得は、本当に難しい。
ある程度の結果を残してくれ、日本に適用しようとしている助っ人は安易に切ってはいけないのだろう。
となるとギャレットも残すべきなのか?
いずれにしろホセ・ロペスだけは、放出してはイケない人材だったのだろう。