巨人のファームは見事イースタン・リーグ優勝を飾った。
2軍の斎藤雅樹監督は、ファームは優勝することが目的ではない!と語っていたが、まぁ勝てないよりは勝ったほうがイイのは間違いない。
そんなファームの優勝が決まった日に、マスクを被っていたのは7年目の鬼屋敷正人(きやしきまさと)。
鬼屋敷は正捕手小林の座を脅かす存在になれないのだろうか?
鬼屋敷正人
高等専門学校
鬼屋敷という珍しい名前を聞いて、まず思い浮かぶのは高等専門学校いわゆる高専出身という事。
高等専門学校(こうとうせんもんがっこう)は、後期中等教育段階を包含する5年制(商船に関する学科は5年6か月)の高等教育機関と位置付けられている日本の学校[1] 。一般には高専(こうせん)と略される。
Wikipediaより
鬼屋敷は近畿大学工業専門学校の3年生時に高校球界No1捕手という評価を受け、巨人からドラフト2位で指名され入団した。
高専には、有望な選手は集まりにくいため、甲子園には縁がなかったが、当時大学生を含めても鬼屋敷の評価は捕手としては抜群だったらしい。
しかし、そんな鬼屋敷もすでにプロ入り7年目。そろそろ1軍に合流してきてくれないのだろうか?
打てる捕手
もちろん首脳陣もそろそろ1軍で使いたい気持ちはあるだろう。
小林誠司の守備力の成長は一定の評価をしているだろうが、打撃は一向に奮わない。
打率は規定打席到達者の中でダントツの最下位の205。打点も33、ホームランは4本。
意外性の男と言われた一昔前の巨人の正捕手山倉和博も打率が2割を割ることもあった。
しかしその後徐々に成績を上げ、キャリアハイの打率273、ホームラン22本をマークした年はチームを優勝に導いている。
やはり捕手が打つとチーム力は間違いなく向上する。
んがしかし、今の鬼屋敷が小林以上に打てるかと聞かれたら恐らくNoだろう。
今年の鬼屋敷のファームの成績は、打率236、ホームランはわずかに1本。
これじゃ小林を変えてまで鬼屋敷を使う気にはなれないだろう。
勝負の年
大田も中井もここ数年毎年勝負の年と言っている気がするが、鬼屋敷も本当に勝負の年になるだろう。
これまで1軍での出場はわずかに2試合。
今年は1度も1軍に呼ばれていない。
正捕手が低打率に苦しんでいるのに呼ばれない。
残念ながら今の鬼屋敷にはその程度の評価しか無いのだろう。
確かに鬼屋敷は、高等専門学校でもプロ入り出来る!という道筋は作った功労者かもしれない。
ただこのままでは鬼屋敷イコール高専というイメージだけしか残らない。
もしかしたらそろそろ来季の契約も怪しくなる年頃だ。
来年こそ打撃力を向上させ、小林を脅かす存在にならなければいけない。
全国の高専で野球を続けている生徒たちの夢を広げるためにも、何かしらの爪痕を1軍で残して欲しい。