今年のオープン戦、巨人のホットコーナー争いが勃発した。
横浜から村田が移籍し、あと10年は定着かと思われたサードだが村田は巨人に移籍してきたFA選手の重圧に負けていた。
年々成績を落とし、昨年は打率236、ホームラン12本と底辺を舐めるような成績に終わってしまった。
そこに現れたスーパールーキー岡本和真。
しかし2人のホットコーナー争いは、あっさりとベテラン村田に軍配が上がってしまう結果となった。
岡本の使い方
村田の復活
今年の村田の復活劇は素晴らしかった。
前半戦は打率3割にこだわり、コンパクトな打撃を心がけていたが、夏場から持ち前の長打力が開花し、ホームランも20本台に乗せてきた。
元々サードの守備力には定評がある。
そこに加え確実性と長打力、さらに勝負強さまで戻ってきた村田を外すわけにはいかない。
ここ数年村田は苦しんでいた。
4番として期待されていたはずが、4番どころか8番まで打順を下げられたり、勝負どころで代打を送られたり、ゲーム途中で帰宅するよう命令されたり。
そんな苦しい時期を由伸監督は知っている。
苦境から這い上がってきたFA戦士を結果が出ている以上スタメンから外すことは誰にも出来ないだろう。
となれば岡本和真の出番は益々少なくなってします。
岡本を使うなら
1軍では3試合わずか10打数1安打という記録しか残せていないが、2軍ではホームラン17本、71打点という素晴らしい活躍を見せている。
目下イースタン・リーグの打点王。
この男を旬なうちに使わないと、大田泰示のように熟成させ過ぎて腐ってしまう可能性も否定出来ない。
それならば、手薄なセカンドで起用してみたらどうだろうか?
セカンドはクルーズがレギュラーだが、ケガが多くアテにならない。
その他は山本、脇谷、寺内あたりが守っているが、イマイチパンチ力にかける。
それならいっそセカンド岡本和真を試してみたらどうだろうか?
セカンドは特殊なポジションだから、そう簡単に出来るものではない!
んがしかし、原辰徳だってプロ入り当初はセカンドを守っていたではないか!
東海大相模から東海大学に進んだ大スター原辰徳の守備位置はサード。
しかし当時のサードには中畑清がいた。
そこで当時の藤田監督は、原を使うために思い切ってセカンドにコンバートした。
その後、中畑がケガで離脱したのを機に原はサードの定位置を確保するのだが、出場機会を与えるためにはイイ選択だったのではないだろうか?
あの三冠王を三度獲得した落合博満も試合に出たいがために苦手だったようだがセカンドを守っていた時期もある。
サードは村田、ファーストには阿部がいる。
これじゃ岡本は使う場所が無い。と短絡的に考えずに思い切った策を取り岡本が働ける場所を作る方法もあるのではないだろうか?