開幕からローテーションを守り続けた田口麗斗(かずと)が二桁勝利を達成した。
なんと巨人ではドラフト制度で指名した高卒左腕投手では、はじめての快挙になるらしい。
え?ドラフト制度って50年も前に始まったのに、それ以来初って、どんだけ時間が流れたのだろうか?
巨人のドラフト左腕
高卒の左腕
確かに言われてみると巨人の左腕投手となるとドラ1の印象は悪い。
何と言ってもドラ1左腕といえば、大阪桐蔭高校出身の辻内崇伸。
夏の甲子園で156キロを計測した快速左腕は、将来のエース候補として期待された。
だが、辻内の1軍での実績はゼロ。
プロ入り後、数々の故障に苦しみ、長い2軍生活を過ごした。
ようやく2軍での成果が実を結び、2012年の8月にようやく1軍登録されたが、当時の巨人は緊張感溢れる首位争いの真っ只中にいた。
1点を争うしびれる展開が多い試合で起用されるのは、やっぱり山口鉄也。
真夏の優勝争いの最中に残念ながら辻内の出番はなく、結局一度も一軍で登板すること無く球界を去っていった。
せめて1試合くらい投げさせてあげる機会があれば、と無念な気持ちもあるが、あの好投手を育てられなかった巨人は左腕恐怖症になってしまったのかもしれない。
そしてもう一人のドラフト1位左腕といえば・・・松本ピーーーーー。もう彼の話題に触れるのはよそう。
それほど高卒左腕には縁がないチームなのである。
高卒左腕No1は?
巨人のドラフト指名の高卒左腕で最も活躍した選手は、岡島秀樹なんじゃないだろうか?
独特なノールック投法で巨人の貴重なセットアッパーとして活躍した岡島は、日本ハムを経由してメジャーへと渡り歩いた。
メジャーでも実績を残し、貴重なセットアッパーとして活躍した。
それ以外は、高卒左腕は見当たらないよなぁ・・と思っていたが一人いた。
そう!満塁男駒田徳広だ!
ってまぁ、投手としては大成せず打者に転向してって話だけどねw
高校時代の駒田はエースで四番をはっていた地元では超スターだったらしい。
プロ入り後に満塁男という異名を取ったが、高校時代は満塁でも駒田との勝負を避け、敬遠したという伝説を持つほどの名選手だった。
というくらい巨人の高卒左腕は不作なのだ。
昨年東海大相模の小笠原慎之助を指名しなかったのは、もしかして辻内、松ピーを育てられなかったトラウマなのかもしれない。
しかし田口が10勝を上げ扉を切り開いてくれた。
幸い今年のドラフト候補、高校ビッグ3と呼ばれる人材には左腕も含まれている。
巨人に来れば田口のように成長できるよ!安心して左腕王国巨人に入団してくれたまへ。
巨人では田口に次ぐ優秀な左腕を随時募集しておりますので。